暁 〜小説投稿サイト〜
101番目の舶ィ語
第十八話。死の予兆
[1/7]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「ひぅっ??」

理亜の口から『対抗神話』が語られた瞬間、俺の横を飛ぶ音央が悲鳴をあげた。
音央が悲鳴をあげたのと同時に、俺の胸の中心に激痛が走る。まるで胸の内側を鋭利な刃物で切り裂かれたかのような鋭い痛み。心臓や肺といった内蔵を痛みつけるような違和感と苦しみが襲ってきた。

『ですが、夜ご飯を食べた時。そこにあるのが強い愛であり、そしてその愛は自分に向けられたものではないと知った彼女は、自分の正体を______自分という存在が消えてしまうことも厭わずに告げようとしたのです。「すみません、私は______」』

その『声』を聞いた音央の身体は薄くなり、今にも存在が消えようとしていた。
同時に俺の身に宿る『妖精の神隠し(チェンジリング)』の力も消えていく。
これが……『対抗神話』。
千の夜話(アルフ・ライラ)』を語られた『物語』が辿る末路。
このままでは飛行を維持するのは不可能だ。
そう判断した俺は、すぐさま音央の手を引いて、さらに空高く舞い上がる。
そのままでは回避できるか五分五分だったから右手に持つスクラマサクスを振るい、瞬間的に刀身を超音速に加速させて自身の足元に向けて『桜花』を放ち、その時に発生した衝撃波を利用して上昇した。
『ロアの知識』により、『ロアの視点』で理亜の能力を把握した俺は理解していた。『千の夜話(アルフ・ライラ)』を発動させるには相手に『声』を聞かせなければならない、と。
それも、理亜の声は静かに語る『朗読』口調だった。大声で読み上げるタイプではない以上、おそらく『千の夜話(アルフ・ライラ)』の有効範囲は『雑音で邪魔されない範囲』、ようは近距離だと判断した俺は音央を連れて『声』が届かないギリギリの高さまで退避したのだ。
『声』が届かない位置に逃げることで回避する、この方法。
これはさっきラインに会った時に思いついた防衛手段だ。ラインは一之江との戦闘時に、一之江の声よりも速く移動することで回避していたからな。ラインが出来たんだ、だったらヒステリアモードの俺にも出来るだろうと思い、実践してみた。
まあ、まさかそれを空中でやることになるとは思わなかったけどな。
そして、『ロアの知識』でわかったことだが音央が放つ蔦は______。

「音央、あのアゾット剣が追ってこれないように、茨で縛るよ!」

「わ、解ったわ??」

無数に放つことが出来るし、どこまでも伸びるのだ。

茨姫の檻(スリーピングビューティー)??』

俺と音央は同時に両手から茨を放ち、理亜達の乗るアゾット剣を縛りあげた。
これであの飛行するビームライフルが俺達に追いつくことはない。

「これで一安心だな……」

と、安心しそうになった瞬間にそれは起きた。
眼下にいる理亜がアゾット剣に手を付くと、ア
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ