暁 〜小説投稿サイト〜
ドリトル先生の名監督
第一幕その十

[8]前話 [2]次話
「巨人はお金にものを言わせてるけれど」
「広島の選手も狙いますし」
「実際何人も取られてるんですよ」
「本当に頭にきますよ」
「あのチームには」
「僕が見てもそう思うよ、ただね」
 ここで先生はまた言いました。
「最近巨人はお金がなくなってきたのかな」
「あっ、補強しなくなりましたね」
「優勝出来なかったらいつも喚いてやってたあれが」
「ここ数年ないですね」
「しなくなりましたね」
「最近マスコミ不況だけれど」
 新聞も雑誌も売れなくなったのです。
「そのせいかな」
「親会社が弱ってきてるからですか」
「巨人も補強しなくなった」
「そうなったんですね」
「うん、だからね」
 それでというのです。
「もう巨人が広島から選手を獲ることはなくなるかな」
「お金にものを言わせてるとですね」
「そのお金がなくなった時に終わる」
「補強と称してスポーツを穢すことも」
「それも終わるんですね」
「邪道は邪道っていうしね」
 先生ははっきりしたお顔で言いました。
「正道には勝てないよ」
「じゃあやっぱりあれですね」
「練習するのが一番ですね」
「そうした意味で広島は正しいんですね」
「猛練習は」
「そう、ただね」
 練習すればいいというのではないというのです。
「その後のケアもちゃんとしないとね」
「マッサージとかストレッチとかして」
「トレーナーも充実させる」
「そうしないと駄目ですね」
「ヤクルトも怪我人が多かったね」
 先生はこのチームのことにも言及しました。
「毎年主力選手が怪我していたね」
「はい、あのチームも」
「毎年でしたよね」
「怪我人ばかり出て」
「そうなっていましたね」
「そのせいで最下位にもなっていたね」
 主力選手が怪我で長期離脱をしてです。
「そうなっていたね、けれどね」
「その怪我が減ったら」
「ちゃんと戦えて」
「それで、でしたね」
「優勝出来る様になりましたね」
「強くなりました」
「そう、やっぱり怪我をしないことだよ」
 猛練習をしてもというのです。
「広島もね」
「ただ練習に明け暮れるだけじゃなくて」
「その後も大事なんですね」
「ちゃんとしたものをしっかりと食べて」
「アフターケアもですね」
「トレーナーも充実させて」
 そうしたスタッフの人達もというのです。
「怪我をしないことだね」
「何といっても」
「それが大事ですね」
「怪我をしない」
「第一にそれですね」
「そう思うよ、怪我をしなくなったら」
 先生はかなり親身にです、広島ファンの学生さん達にお話します。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ