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銀河英雄伝説〜新たなる潮流(エーリッヒ・ヴァレンシュタイン伝)
第百五十二話 ヴェストパーレ男爵夫人
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国とフェザーンの関係は控えめに言っても良くない。となればフェザーンがでっち上げを行なってでも交易船の出航を止める事はありえるだろう。

応接室に沈黙が落ちた。皆顔を見合わせ、そして司令長官を見る。司令長官が傍らに置いていた書類袋を取り上げた。無言でシュムーデ提督に差し出す。

シュムーデ提督も微かに頭を下げ無言のまま受け取る。俺やリンテレン、ルーディッゲに視線を向けてから書類袋を開け、中から書類を取り出した。
「こ、これは、本気ですか!」

シュムーデ提督が驚愕の声を上げる。慌てて彼の手にある書類を見る。書類にはこう書いてあった。


『第一次フェザーン侵攻作戦』





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