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侮ると怖い
第三章
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 こうして店の中に入るとだ。いきなりだった。
「お帰りなさいませ、御主人様」
 黒と白、カチューシャのメイド達がだ。ぺこりと頭を下げて迎えてきた。津田はチャーンと共にその出迎えをにこにことして受けてからだ。
 店の中をさっと見回す。可愛いデザインの店の中を見て言った。
「うん、僕の予想通りだよ」
「真のメイド喫茶だというんですね」
「うん、合格だよ」
 こうチャーンに言う。
「こうでないとね、メイド喫茶は」
「そうですか」
「店の内装もいいし女の子も皆可愛い」
 そこまで見ていた。
「しかも女の子もちゃんとメイドになっているね」
「どうでしょうか」
「いや、最高だね」
 もうだ。こう言う津田だった。
「じゃあ早速ね」
「遊ぶんですね」
「何故メイド喫茶に来たか」
 津田はまさに太陽の明るさで述べる。
「言うまでもないじゃないか」
「遊ぶ為ですね」
「その通り。じゃあどの娘にしようかな」
 早速だ。彼は女の子、そのメイドの娘達の物色にかかった。その目はほぼ完全に風俗で女の子を選ぶ目だった。彼にとっては同じなのだ。
 そしてだ。選んだのは。
「この娘がいいかな」
「この娘ですか?」
「うん、この娘にするよ」
 席に座ってそこで店の兄ちゃんが出してきた数枚の写真のカードを見ながらだ。津田はチャーンに対して一人の少女を指し示した。彼女はというと。
 黒髪をロングにした褐色の肌の少女だ。髪と肌はインドネシア人らしい色だった。黒い目もそうでありその目はややつり目で気の強い感じだ。
 唇は引き締まっていて一文字になっている。鼻の形は奇麗で睫毛も長い。
 その少女の写真を見ながらだ。彼は言う。
「こういう娘がいいんだよね」
「津田さんの好みですか」
「いいねえ、好きだよ」
 好色そのものの言葉だった。
「やっぱり女の子は黒のロングヘアだよ」
「最近日本じゃ少ないんですか?」
「茶色にしている娘が多いね」
 つまり脱色しているというのだ。
「そういうのも嫌いじゃないけれどやっぱりね」
「好みは黒のロングヘアですか」
「メイドさんはね。特にね」
 写真の中の女の子のだ。今度はカチューシャを見ていた。
 そのカチューシャを見ながらだ。彼はこうも言うのだった。
「黒髪だとカチューシャが映えるんだよ」
「こだわりですね」
「そうだよ、こだわりだよ」
 まさにそれだというのだ。
「こうしたことにはこだわらないとね」
「女の子についてはですか」
「その通り、で、チャーンさんはどの娘にするのかな」
「私はこの娘で」
 チャーンも一枚の写真を指差した。彼は大人しい感じの黒のショートヘ
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