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SECOND
第一部
第一章
第四話『高尚な我が願い』
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少し見詰めて、それから真理に向かって言った。
麗子 「ところで、御悟さん。あなたは魔法少女になったばかりと仰しゃったけど、魔法少女になるにはどうすればいいのかしら。」
真理 「まず資格がいる、生まれ持った資質がね。それはこのキュゥべえが判定する。そしてやはりこのキュゥべえが、その有資格者の願い事一つと交換に魔法少女にしてくれるんだよ。」
麗子 「ええと、キュゥべえさんの願いを一つ叶えると、有資格者は魔法少女になれるという事?」
真理 「違う、違うよ。魔法少女は魔獣と命懸けで戦う義務があって大変なんだよ。だから資格者の方の願いを何でも一つ叶えてくれるのさ。言わば契約金みたいなものさね。」
麗子 「そう…御悟さん、ありがとう…」
 麗子は今すぐ自分にも資格があるのかキュゥべえに確かめたかったが、無いと言われる恐怖と自分の願望に蓋をする癖とで結局逡巡してしまった。
 一方ほむらは真理のお喋りぶりに軽く苛立ちを覚えていた。ただそれ以上にキュゥべえの様子がいつもと違う事が不思議であった。
 そこへマミが紅茶とケーキを持って現れた。話はケーキの事に移り、それが終わると実家組は帰って行った。マミの部屋に残ったほむらがキュゥべえに尋ねた。
ほむら「キュゥべえ、あの日富麗子にも資格はあるの?」
キュゥべえ「うん、あるようだね。」
ほむら「彼女もスカウトするの?」
キュゥべえ「それは…どうかな…」
 ほむらはあのキュゥべえが有資格者を魔法少女にしたがらない態度を取るのを初めて見た。

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