Episode4
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〜駒王学園校庭〜
コカビエルにトドメを刺そうとした仁―――アマゾンアルファの前に現れたのは禁手【バランス・ブレイカー】状態の白龍皇だった。
「何の用だ、白龍皇。」
「済まないんだが、コカビエルを殺させるわけにはいかない。」
「そいつが死を望んだんだが?」
「アザゼルから頼まれてね。コカビエルとその協力者を生かして連れて来い、......ってね。」
「そうか。」
「でも、一人は逃げたみたいだけどね。」
「見てたんだろ、上から。」
「途中からさ。正確には禁手に至った悪魔の剣士君がエクスカリバーを破壊して返り討ちにあったところね。」
「なるほどねぇ。捕らえたコカビエルとガリレイはどうなるんだ?」
アマゾンアルファは胸元の傷跡を撫でながら白龍皇に疑問をぶつけた。
「コカビエルは厳罰に処さえるだろうし、バルパー・ガリレイは天界陣営に引き渡されるだろうね。」
「へぇ〜。そうかそうか。」
白龍皇の答えに数度頷くと仁は変身を解除した。
「それにしても、君は一体何者なんだい?」
それを聞いた仁は顔に笑みを浮かべ、白龍皇の肩に触れようと手を伸ばした。
「っ!」
仁の手が白龍皇の肩に触れる直前、白龍皇は咄嗟に後ろに下がった。
「何だ今のは!」
驚愕の声を上げた白龍皇は再び仁に顔を向けるがそこには誰もいなかった。
<バイオレントブレイク>
次の瞬間、仁は白龍皇の背後を取り、アマゾンブレイドを白龍皇の首元に突き付けていた。
「おい。」
「!」
仁は表情を消し、殺気を込めた声で白龍皇に声をかけた。
「この世には知らなくていいことってのがあるんだよ。踏み込み過ぎると死ぬぞ。」
「雷よ!」
ゴロゴロッ!ビカッ!
次の瞬間、仁めがけて雷が降り注いだ。
「よっと。」
仁は白龍皇を蹴り飛ばすとそのまま背後に飛びのき難なく雷を回避した。
「彼はやらせませんっ!」
仁が白龍皇に目を向けると白龍皇の前にはグレモリー眷属女王姫島朱乃が立っていた。
「実力差は分かってるだろ。」
仁はアマゾンブレイドを逆手に構えると、朱乃を睨みつけた。
「それでもっ!彼はっ!ヴァーリ君はやらせませんっ!」
自分の事を身を挺して守ろうとする朱乃に白龍皇―――ヴァーリは仮面の奥で驚いた顔をした。
「朱乃......。覚えていたのか。」
ヴァーリはそう呟いていた。
緊迫した状況で一人の人物が声を荒げた。
「待ちなさいっ!」
その場にいた全員が声の主に――――――リアス・グレモリーに視線を向けた。
「ここは私が管理する領地よ!あなたたちがコカビエル達をどうこうする権利なんてないわっ!!!」
リアスのその言葉に仁とソーナ、仁と対峙していた朱乃とヴァーリは白い目を向けた。
「白けた。」
仁
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