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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第238話 秘密
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と言う訳で、こんな理不尽極まりないフロアボスを倒す為には当然ながら、攻略のための作戦も変わらざるを得ないかった。
レイドの上限ギリギリ、と言うのは 当然、と言うより当たり前であり、そして ヒーラー要員を大幅に上げる。つまり、死者が出る事を見越しての布陣で攻める、と言う事だ。たった1人の捨て身攻撃10のダメージよりも、10人で堅実に11のダメージを与える事を重視するのだ。
……因みに、言うまでも無い事だが、無数のプレイヤー達がしのぎを削っているこの世界。その中には強者も勿論沢山いる。
そんなプレイヤー達が集まっても、非常に難敵だと言わざるを得ないのが、《浮遊城アインクラッド》の其々の層に座してまつボスなのだ。
だが、その無数のプレイヤー達の中には《例外》とも言う者も存在したりしている。 一言で言えば、圧倒的な強者、強者の中の強者、等と呼ばれている者達であり、固有名詞、二つ名的に言えば……この世界で最もメジャーな名である《
超勇者
(
マスターブレイブ
)
》だったり、《ブラッキー》だったりする。
つまり、《リュウキ》と《キリト》の2人。
なぜ、そこまで呼ばれているのかと言うと……、理不尽極まりないボス相手にも全く引けを取らず、立ち回り続けていたからだ。死が当たり前の世界だと言うのに――彼らは全く諦めなかった。仲間達を何度も窮地から救ってきた。単純に考えたら、回復アイテムや蘇生アイテム、MPの節約に大いに貢献をしてくれた、と言う事。
どんなゲームにも《やり込み》と言う物が存在しており、RPG系で言えば縛りプレイ、即ち低レベルプレイ、と言う物も 無数のVRMMOの中に存在しているが――、単純なゲームの腕とは一線を越えているから 凄まじいの一言だ。
――
あの世界
(
・・・・
)
はもう消滅したと言うのに、彼らの中では まだ続いている、有り続けている、と言わんばかりだった。
と、余談が過ぎる様なので、話を戻すが、例外があったとしても、幾ら何でも10人と言う数は少なすぎるのは言うまでも無く当たり前だ。
この新生アインクラッドの層を上がれば上がる程に、ボスも当然ながら強くなり、20層台の終わりが見えつつあるひとつ下の26層などは幾つもの、大ギルドから精鋭を選りすぐって漸く攻略したのだと、訊いた。
アスナやレイナ、そして
例外
(
・・
)
と称している2人 リュウキやキリトは 最目標、と言っても良い《22層》へ到達してから、ボス攻略は行っておらず、傾向を正確に知っている訳でもないから、更に無茶だ。リュウキがいれば―――と心のどこかで安心感が感じられるが、1人に頼り切った所で、行きつく先、結末は決まり切っているだろう。
「えっと―――ね?」
レイナは、それらの事を頭に
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