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Blue Sea 『空と海の境界線』
Operation 01
出会い
Mission1「砕けた空」
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ルジアの首都ファーバンティにおいての防衛戦。既存の戦力では抵抗はできた。勿論撃破もできた。

 本来は一挙に大規模な砲撃をしかけせん滅する戦術だったが潜水艦によって戦術の隙を突かれ包囲され艦隊は瞬く間に半壊、のちに潜水艦の全滅には成功したが主力の戦艦が既にいなくなった事により艦対戦は困難と判断、航空部隊の戦果と損失は五分五分だったことから海の上では勝てないと判断し第2次防衛戦として大規模な航空部隊を投入。しかし艦隊の防空が加わったことで損失に大きく傾き、結果敗北を迎える。

 ファーバンティから撤退はしたが、エルジア軍が大陸戦争によって最終防衛ラインとして使われたウィスキー回廊にて、深海棲艦にとっての慣れない環境からか足止めに成功している。


 この戦線はユージア大陸だけの問題ではなかった。

 アネア大陸方面ではエメリア・エストバキア2国による共同軍隊を結成、エメリアの首都グレースメリアにおいて熾烈な戦闘を繰り広げる。エストバキアが急遽完成させた最新鋭の空中空母「P-1112 アイガイオン」からなる空中艦隊をも投入するが1週間半で陥落。深海棲艦はここを拠点としエメリアの領土、それも海に面した都市を攻撃した。被害こそ出たものの、占拠を許すまでには至っていない。

 オーシア・ユークトバニアの間に広がるセレス海でも深海棲艦が存在するのだが、此方は航空戦力が主体の為前線に置いて大規模な航空戦がたびたび発生し、両国、特にオーシアは戦闘機やパイロットの消耗が激しい状態であった。

 レサス・オーレリア方面ではレサスの技術力によりオーレリアは援助を受けるような形で奮闘。だがセントリー島との連絡が途絶えたため最新鋭兵器の要を失った結果徐々に押されつつある。


 そう、どの国も明日を生きるために必死なのだ。いつ滅ぶかわからないこの壮絶な戦いの世の中に。









 だがこの1年半で、深海棲艦の特徴を把握することができた。決して戦ったことが無駄になってない。世界各国で、早急な対策が取られた。

 まずは深海棲艦に対してISAFは様々な偵察衛星を基に勢力図を作成、またこれらの変化はリアルタイムに観測され常に最新の勢力図を作成、更新された。これらは市民、いや世界全体にも行きわたるほどであった。また兵器の方面ではエストバキアが空中空母「P-1112 アイガイオン」を基にした対深海棲艦向けに改良する「P-1112D クレイドル」を急造開始、また各国で作られたさまざまな戦闘機が追加ロールアウトを開始しISAFでは自由エルジアから回収した無人戦闘機を有人化する計画も始動し、最新鋭機も含めたさらなる戦力の増強へと傾いていった。

 確かにそれに伴い人も必要になっていくのだが、20歳以上の男性を基に兵隊の求人を始め兵と
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