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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第十三話 ファーストアラート 3
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、オレはエリオ達の動きを見ているしかないのだが……

「陸曹!リニアレールの内部モニターとかないんですか!」

ライブ映像では、リニアレールの外側しかわからない。中の様子などは全然分からない。

「んなもんあるか!あったら初めっから用意しとくさ!」

もっともな陸曹の言葉。

「う〜」

オレはうなり声を上げながら、カーゴの中をウロウロしてしまう。

さっき、リニアレールを突き破ったスバルが危なく落下しそうになる所を、ウイングロードで回避したのを目撃しているので余計に心配になってくる。

スバルだからウイングロードで踏ん張れたが、エリオやキャロだったらまっさかさまだ。気が気じゃない。

「エリオ、キャロ、大丈夫か?」

念話で確認したいが、実戦中に下手に連絡を取り合うと集中力が途切れる危険がある。

「スターズは何をしてんだよ!早くレリックを確保しろよ!」

思わず、その場にいないスバルとティアナに八つ当たりをしてしまう。

くそ、待ってるのがこんなに辛いなんて!

「少しは落ち着けって!隊長達が緊急行動をとってないって事は無事だって事だ」

その通りなんだけど、こんなに近くにいるのに現場に行けないのがもどかしい。

「とにかく座ってろ。お、今リイン曹長から連絡が入った。曹長がリニアレールの停止を試みるそうだ」

リニアが止まれば、戦況が一気に有利になる。

「頼みますよ、リイン曹長」

待つことしか出来ないオレは、祈るような気持ちで座席に腰を下ろした。

でも全然落ち着かず、すぐにロングアーチに念話を送る。

『ロングアーチ、こちらライトニング5。現状を確認したい』

『こちらロングアーチ。現在スターズF、4両目で合流。ライトニングF、10両目で戦闘中です。スターズ1、ライトニング1、制空権確保。ガジェット二型、散開開始し始めています。以上です』

ロングアーチスタッフの一人、ルキノさんが現状を説明してくれた。

空を抑える事ができたなら、少しは有利な状況になったって事だな。

『ライトニング5、了解。ありがとうございます』

念話回線を切ったオレは、またモニターに目を向けた。

相変わらずリニアレールは走り続けている。

時間はそんなに過ぎちゃいない。なのに、なんでこんなに長く感じるんだよ!





エリオside

たくさんのガジェットを撃破しながら、キャロとフリードを連れて8両目に突入した時だった。

目の前に影が指したかと思ったら、それまでとは比べものにならないくらいの大型ガジェットが現れた。

こんな狭い車両のどこに潜んでいたんだろ?

「キャロ!上に行って!」

「う、うん!フリード!」

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