Episode2
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
〜駒王学園校庭〜
『久しぶりだな。フリード』
『アハハハハハッ!!!会いたかったゼェ、ジンゥゥゥゥ!!』
グレモリー眷属とコカビエル一派が対峙していた駒王学園の校庭には紅いトカゲのような異形―――アマゾンアルファと黒いコウモリのような異形―――コウモリアマゾンが対峙していた。
『俺がここに来た理由はわかってるよなぁ。フリード。』
『ん?まぁな。』
『そうか。』
その言葉を合図にアマゾンアルファ=仁とコウモリアマゾン=フリードは互いに目の前にいる獲物に向かって走り出した。
仁が殴りかかれば、フリードが皮膜を盾に防ぐ。
フリードが蹴りを放てば、仁が腕で防ぐ。
仁が噛みつこうとすれば、フリードが蹴り飛ばす。
フリードが空から奇襲をかけようとすれば、仁が空高く飛ぶ前に足をつかんでジャイアントスイングを決める。
仁が手刀を繰り出せば、フリードは腕を交差させて防ぐ。
フリードが鋭い爪の付いた腕で貫こうとすれば、仁はその腕を払いのける。
そのような攻防が何十、何百と繰り返されていた。
攻防を繰り広げている二人は疲れを感じさせず、話す余裕があった。
『相変わらずだなぁぁ、ジン!』
フリードはドロップキックを繰り出すものの、仁はフリードの右足を右腕で掴むことで防いでいた。
「お前は変わったな、フリード。」
仁は掴んだ右足を持ち上げた後、一気に振り落としフリードの体を数度地面に叩きつけ、放り投げた。
『グゥゥ......』
フリードは地面に叩きつけられた痛みに苦しみ、放り投げられたことで地面を転がりうつ伏せになって動かなくなった。
『フリード......』
仁は動かなくなったフリードに向けてゆっくり歩き始め、フリードの近くにまで行くと立ち止まった。
『さよならだな。相棒。』
仁は右腕を構え、うつ伏せに倒れているフリードの心臓を貫くべく腕を突き出した。
SIDE仁
俺はフリードを、4000匹近い獲物アマゾンのうちの一匹にとどめを刺すべく、腕を放った
はずだった。
『ゴフォッッッ!!』
次の瞬間、俺は、クラッシャーから血を吐き、激しい痛みを感じた。
俺は痛みを感じた場所を確認するべく、顔を下に向けた。
俺の目に映ったのは......、
フリードの腕が俺の脇腹を貫いている光景だった。
SIDEOUT
時はフリードが地面を転がる時まで遡る。
SIDEフリード
『グゥゥ......』
クソッ!
やっぱ、強ぇぇな。ジンの奴は。たしか、アイツとの模擬戦は99戦45勝(※オレ)45敗(※ジン)9引き分けだ
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ