暁 〜小説投稿サイト〜
雲は遠くて
113章 信也と竜太郎、本田宗一郎を語り合う 
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
、世界からも注目ですもんね、竜さん!」

「でも、同じ業界からは、嫉妬(しっと)皮肉(ひにく)も多くてね、しんちゃん。あっははは」

「あっははは、あんなの、どうでもいい連中ですよ、竜さん。ああ、おれ、()っちゃいました、
あっははは。
竜さん!竜さんも、いずれは、エタナールの社長になるんでしょうけど、
経営者には、絶対に、子どものような、純真な心が必要だと思いますよ。
おれの好きな経営者に、ホンダの本田宗一郎さんがいるんですけどね。
本田さんは、こんな言葉を語っているんですよ。
『技術と芸術の共通点は、自分に忠実であることが、()いの残らないものを作るための、
最低条件であるという点だ。私が最も美しいと思うものを、
同時代の多くの人もそう思ってくれると信じてきた』ってね、いいことを言っていますよね、
本田さんって、一流の芸術家でもありますよね、こんな考え方ができるんですもん。
おれ、本田さんの言葉で、一番のお気に入りかなあ、これが!
別冊宝島の『本田宗一郎っていう生き方』に()ってたんですけどね!」

「いい言葉だね、しんちゃん、
本田さんも、童心を忘れないで大切にした素晴らしい経営者だったんだね、
おれも尊敬しちゃうな。あっははは」

 信也と竜太郎は、目を合わせて、陽気に笑った。

≪つづく≫ --- 113章 おわり ---

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ