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男⇔女
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言謝りを入れ、そそくさとその場を後にする男子。悪いと思っているなら回収を手伝っていくべきだろうに。
「君は大丈夫?足とか捻ってない?」
「あ、はい。大丈夫です」
・・綺麗な黒髪に凛とした気品を感じる物腰。柔らかいがぶよぶよしているわけでなく適度に鍛えられている体。大和撫子とはこの子のような存在なのだろう。
「あ、プリントが・・」
辺り一面に散らばってしまった俺のプリント。回収には一苦労しそうだ。
「申し訳ありません。私のせいで」
深々と頭を下げる女の子。見た目通りとても礼儀正しい。
「いやいや、俺のせいだから気にしないで先に行って。プリントを届けるんだろう?」
「そういうわけにはいけません。お手伝いします」
そう言い女の子は床に落ちたプリントを拾い始める。
全部やらせるわけにもいかないのですぐさま俺も広い始めた。
そして、数分後・・
「すみません。助けてもらった上に運ぶのも手伝っていただいてしまって」
「気にしなくていいよ。俺も科学室に行かなきゃならないし」
俺と女の子は科学室に向かっていた。
女の子のプリントの量は俺より少し多い程度だったが女子が持つには多い。なので俺が荷物運びを手伝うと申し出たのだ。
「いえ、後でお礼を・・えっと」
「ああ、俺の名前は男。お礼ならジュースでも奢ってくれればいいよ。えーと」
「私は女といいます。以後お見知り置きを男さん」
・・お見知り置きなんて日常生活で初めて聞いた。いいとこのお嬢様なのだろうか?
それから他愛もない話・・などすることもなく科学室に到着する。
「失礼しまーす」
科学室に入るとアルコールランプや塩素などの化学品の匂いが鼻につく。
「来たか。少し遅かったんじゃないか?」
そして入って早々鼻につく小言をテストの採点をしながら吐く先生。
「途中でプリントをぶちまけたんですよ」
「・・すみません」
再び申し訳なさそうな顔をする女さん。
「女さんのせいじゃないって」
余計なことを言ったなと先生を睨む。先生の顔には失敗したと書いていた。
「そうだ!重いプリントを運んでもらったんだ褒美をやらないとな!」
話題を変えるために冷蔵庫を漁り始めた先生。
・・科学で使うであろう薬品。火傷をしたとき用の保冷剤などをどかし奥からペットボトルを取り出しコップに注ぐ。
「ほら!これを飲ませてやろう」
そして、コーラのような飲み物を俺と女さんに渡してきた。
「・・学校の備品を私的に使ってるの先生?」
冷蔵庫の奥には他の食べ物や飲み物が入っていた。
「バレなきゃいいんだよ。ほらグイッといっちゃって」
・・まあ、こうしてコーラをもらえたんだしいいか。
俺は一気にコップを傾けた。
この飲み物、コーラかと思ったけどフルーツミックスの味がする。なんだこの飲み物?
「美味
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