暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(碧篇)
外伝〜”力”を求めし者〜
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建物の壁はセリカによって消し飛ばされた猟兵達が飛び散らせた大量の血によって真っ赤に染まっていた!

「骨も残さず焼き尽くしてくれるわ!グランドトリガー!!」

「ギャアアアアアアアアアアア―――――――――――ッ!?」

猟兵や構成員達の背後に現れたレシェンテが業火を発生させる魔術を放って多くの猟兵達を一瞬にして灰にして絶命させ

「……………何の力もない人達を傷つけ、女性に乱暴する貴方達みたいな人達が一番大嫌いです。…………”外法狩り”の魔槍を扱う者として、”外法狩り”の代わりに一人も残さず”狩って”あげます。―――――祈りも悔悟(かいご)も果たせぬまま!千の棘をもってその身に絶望を刻み!”グリモア”となり、永遠に煉獄をさ迷い続けなさい!――――砕け、時の魔槍!!」

「ガアアアアアアアアアアア――――――――――ッ!?」

さらにリタが放った無数の魔槍によって残りの猟兵達は身体の全身を貫かれて肉片となって絶命した後、貫いた魔槍が起こした爆発によって塵も残さず消滅した!

「………無事か?」

エオリアの周囲に猟兵達を殺害したセリカは剣に付着した大量の血を一振りで散らせて鞘に収めた後、エオリアにまたがっている猟兵の下半身をどけて、片手に発生させた魔力弾を解き放って下半身も消し飛ばした後尋ね

「………ええ………ギリギリでしたけど何とか凌辱されずにすみました……………危ない所を助けて頂き、本当にありがとうございます……………」

セリカに尋ねられ、セリカが殺害した猟兵の血によって上半身が真っ赤に染まっているエオリアは起き上がって両手を組んで胸を隠してセリカを見つめた後、安堵の表情になり

「――着替えるまで、これを羽織っていろ。」

セリカは普段身につけている外套を外してエオリアの両肩にかけ

「……はい。」

外套をかけられたエオリアは服や下着が破れた事により、肌や胸が顕わになった上半身を外套にくるまって隠した。

「エオリアッ!!」

「無事かっ!?」

その時スコットとヴェンツェルがリタ達とともにエオリアとセリカに近づいた。

「ええ……セリカさんのおかげで何とか……ね……ううっ……リタちゃん、レシェンテちゃん。今すぐ抱きしめさせて!?お願い!穢されそうになった傷心の私を二人の可愛さで癒して!」

スコット達に尋ねられたエオリアは答えた後嘘泣きをして、リタとレシェンテを抱き寄せ

「こんな非常事態に何をやっているのじゃ……というか既に抱きついているじゃろうが。」

「フフ、十分元気じゃないですか。」

エオリアに抱きしめられたレシェンテは呆れ、リタは微笑んだ。

「……セリカさん。それにリタ達も。エオリアや俺達を助けにきてくれて本当にありがとうございます……!」
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