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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(碧篇)
第79話
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そ、そうなんですか?」

「そういった機能があるのはあるんですよね?」

ロバーツの話を聞いたロイドは戸惑い、エリィは尋ねた。



「うん、ただ導力波が弱くてほとんど感知できなくてねぇ。10セルジュくらい近づかないと測定器でも感知できないんだよ。」

「10セルジュ……」

「そりゃまた微妙な距離だな……」

「クロスベル市内にいるのなら感知できそうだけど。」

ロバーツの話を聞いたノエルは考え込み、ランディは溜息を吐き、ワジは考え込んでいた。

「……わたしのセンサーと組み合わせるのはどうでしょう?マトリクス化されたシステムならエイオンで連動できそうですが。」

その時ティオは提案した。

「ああ、それならあるいは―――……いや、やっぱりダメだ。エイオンに連動させるには測定器の精度が不安定すぎる。導力圧の問題もあるし、周辺地形の反射も考えられるからかなり無理があると思うよ。」

「そうですか……」

しかしロバーツの説明を聞いたティオは溜息を吐き

「な、何がダメなのかイマイチわかりませんが……」

「どうやら技術的な問題があるみたいね……」

ロイドは疲れた表情をし、エリィは考え込み

「……君達では何とかできないのかい?」

リィンはセティ達に視線を向けたが

「すみません……さすがに最先端の導力機器関係については正直、お手上げです……」

「魔導杖の改造くらいならできるけどさすがにデータ関連はね〜。」

「……それもできるようにするのが今後の課題ですね。」

視線を向けられたセティは申し訳なさそうな表情で答え、シャマーラは疲れた表情で呟き、エリナは静かな表情で呟いた。



「――――だったらさぁ。オルキスタワーの屋上で測定しちゃえばいいんじゃね?」

その時ヨナが意外な提案をした。

「え……」

「……ヨナ君?」

「えっと、どういうことだ?」

「アラート用の導力波は微弱すぎて測定器から近い場所にないと感知しきれない。かといって測定器とティオのセンサーと連動させても出力が足りないし精度不足なんだろ?でも、遮蔽物のないタワーの屋上なら感知精度も上げられるだろうし、高出力の導力が確保できるんじゃね?」

「あ、相変わらず意味不明だが……」

「どうなの、ティオちゃん?」

ヨナの説明を聞いたランディは呆け、ノエルはティオに視線を向け

「……驚きました。」

ティオは静かな表情で呟き

「いやはや、さすがヨナ君!システムエンジニアとしての才能は目を見張るものがあるねぇ!」

ロバーツは興奮した。

「フ、フフン。まあそれほどでもあるけどなー!」

「それじゃあ……」

「何とか目処が立ったみた
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