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魔女に乾杯!
70部分:第六十九話

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第六十九話

                 第六十九話 結果
 得点が出て来る。華奈子だけでなく他の四人、そして美奈子までもその結果を見守る。換えられていく得点の掲示板を見ながら六人は固唾を飲んでいた。
「誰が」
「どのクラスが」
「勝つの!?」
 全ての関心はそこにあった。六人は得点から目を離さない。そして遂にその結果が出た。
 結果は六つのクラスいずれもが同じ得点であった。結局勝敗はここではつかなかった。
「ちぇっ」
 華奈子はそれを見て口惜しそうに首を傾げた。
「勝てると思ったんだけどなあ」
「仕方ないわよ」
 そんな彼女をクラスメート達が宥める。
「他のクラスだって頑張ったんだから」
「そうよ。それでも負けなかったってことの方が大きいわよ」
「そうかなあ」
 だが華奈子はそれでも不満であった。
「折角勝てると思ったのに」
「まあまあ」
「その分は他の競技でとりかえしましょ」
「そうね」
 根が単純なだけあってすぐにそれに頷いた。
「じゃあ次の競技で勝ちましょう」
「そうね。じゃあ次は」
「あたしが出るのはある?」
「華奈子ちゃんの出る競技は午前中で全部終わってるわよ」
「何だ」
 それを聞いて残念そうに溜息をつく。
「じゃあ何にもならないじゃない」
「ちょっと待って」
 だがここでクラスメート達はそんな彼女を呼び止めた。
「団体競技があるわよ」
「団体競技」
「まずは女子リレーと」
「ふん」
 見れば華奈子がアンカーであった。
「女子障害リレー。これも出てるわね」
「よく見たらあたし大抵の競技に出てるね」
「だって華奈子ちゃんがうちのポイントゲッターだもの」
「期待してるんだから。頑張ってよ」
「いやあ、照れるな」
 そう言いながらもまんざらではない。
「障害もアンカーだから。頑張ってね」
「うん」
「そして後は」
 プログラムを見ていく。そして最後の競技がそこにあった。
「騎馬戦ね」
「騎馬戦」
 それを聞いた華奈子の顔が引き締まった。
「今年もやるのね」
「ええ」
 見れば他のクラスメート達もであった。彼等もまた燃えていた。

第六十九話    完


                   2005・12・1


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