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不死者の滅竜魔導士
第二話:出立:

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翌日、エレンとフェアリーテイル一同は、ベルガリン王国へと歩を進めた。
「なぁなぁエレン。俺ナツな。よろしく!」
歩きながら、ナツはエレンにニカッと笑って自己紹介をした。
ナツに続き、一同はエレンへの自己紹介を始めた。
「あたしはルーシィ。よろしくね」
「エルザ・スカーレットだ」
「オイラハッピー!魚食べる?」
「ウェンディです。よろしくお願いします」
「シャルルよ。よろしくね」
「鉄竜のガジルだ。よろしくな」
「パンサーリリーだ」
「グレイだ。よろしくな」
「ジュビアですわ。グレイ様に手を出したら、ただじゃおきませんからね」
「エルフマンだ。よろしく頼むぞ」
「ラクサスだ」
全員の自己紹介を聞き終えると、エレンは「改めて」と言って、再び自己紹介をした。
「エレン・ヴァルガーニだ」
「エレン。お前はいつ、ベルガリンの情報を手に入れたんだ?」
「900年前」
エルザの問いにそう答えると、あたりの空気がピシッと固まった。
「・・・あー、聞き間違いだろう」
「お前いくつだ?」
「今年で918歳になる」
「・・・??」
ナツはわけがわからないという顔で、首をかしげる。
「ね、ねぇ、エレン?貴方、何歳?」
「言ったろう。今年で918歳になる」
「「・・・ん?」」
ルーシィとナツの声が重なった。
エレンは、はぁ、と、深いため息をついた。
「私は918年前に生まれた人間だ」
「・・・918・・・年前・・・」
「「「えぇぇぇぇぇぇぇぇッ!?」」」
ハッピー、ルーシィ、ナツの声が重なった。
エレンは当然の反応とでも言わんばかりに、首をうんうんと揺らしている。
「え、エレン。貴方、今年で918歳になるって言ったわよね?て事は今は917歳・・・」
困惑するルーシィ。
「どっちにしろすげぇ!」
ナツは目を輝かせる。だが、エレンの瞳には、不思議な悲しみが写っていた。
「・・・?」
「ナツと言ったな」
「え?おう」
「900年も生きる事の何が凄いのだ?」
「え?」
突然の問いかけに、ナツは戸惑った。
そんなナツを見て、エレンは再びため息をついた。
「二度と年齢の事を口にするな」
そう言うエレンの横顔は、大きな影が映っているようにナツには見えた。
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