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転生とらぶる
機動戦艦ナデシコ
1404話
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実だ。
 実際に生身での戦いなんて殆ど起きないしな。
 ……それにイザークの場合は俺への対抗心もある。
 そういう意味で、やはりPTの操縦訓練を重視するのは当然なのだろう。

「賊軍が攻撃してくるという話ですが、具体的にいつというのは分かっているのですか?」

 月ドックの通路を歩きながら尋ねるナタルに、アカツキは首を横に振る。

「まだしっかりとした日付は分からないけど、間違いなく攻撃してくる筈だよ。戦力を集めてるって話だし」
「戦力を集めているのですか? では、いっそこちらから攻撃を仕掛けては? そうすれば向こうに先制攻撃を許して、この月ドックが被害を受ける事もありませんが」
「そうだね、僕としても出来ればその選択をしたいんだけど……」

 口籠もるアカツキの表情には、一瞬だけだが悔しそうな色が浮かぶ。
 ……なるほど。可能であればアカツキとしても先制攻撃を選びたかった訳か。
 ただ、それが不可能な状態にある、と。
 何が理由だ?

「とにかく、こちらとしては向こうが攻撃を仕掛けてきたらそれを迎え撃つという方向に話を進める必要があるんだ。……今回の件は、賊軍もかなりの戦力を動員しているから、それを一網打尽にする好機だと言われればその通りなんだけど……」
「それが狙いか」
「そ。……今回の件は大規模な会戦という扱いにして、賊軍の士気を一気に落とすという案があってね」
「……それなら別にこっちから奇襲を仕掛けて向こうの戦力を殲滅しても結果としては変わらないんじゃないか?」

 そんな俺の疑問に、アカツキは首を横に振る。

「こっちが有利な状況で一方的に勝つよりも、敵が攻撃を仕掛けてきて向こうが有利な状況から一気に逆転をした方が向こうの士気を挫けるんだってさ。しかもその光景を映像に残して大々的に使いたいらしい」

 まぁ、その考えは分からないでもないが……なるほど、何でシャドウミラーに協力を要請してきたのかと思ったら、そういう問題があったのか。
 ナデシコ世界において、ナデシコは極めて強力な戦力だ。
 木連のヤンマを始めとした相手に対してはそこまで一方的な戦力とはならないが、連合軍の戦力に関して言えばば圧倒的と言ってもいい。
 だがそれも、こちらが主導権を握っての事だ。
 特に防衛戦となると、ナデシコのような強力な戦闘力を持っていても単艦では全方位から攻撃された時に対処が出来ない。
 この辺は、以前シャドウミラーがサツキミドリ2号を救援に行った時と同じだ。
 あの時もサツキミドリ2号が木連の無人機に包囲されている状況だった。
 それを俺達が助けに行った時も、個々の戦力としては圧倒的だったが向こうの手数をどうにかするのが難しく……それでも強引に何とかしたが、それだって実働班という戦力があっての事
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