暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(碧篇)
第47話
[1/5]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
〜オルキスタワー〜



「今、この場で語られている安全保障の議論について……一つ私の方から提案させて欲しい事があります。」

「ほう……?」

「ふむ?」

席から立ち上がりディーター市長の言葉を聞いたオズボーン宰相とリフィア皇女は興味深そうな表情をし

「ハハハ、先程から大人しいと思っていたが……何を仰られるおつもりかな?」

ロックスミス大統領は笑顔で笑った後、目は笑っていない状況で尋ねた。

「ええ、それは―――」

そしてディーター市長が答えかけたその時

「―――方々(かたがた)、下がられよ!」

何かに気付いたアリオスが大声で警告した!すると飛行艇が2機、ガラスの外に現れた!

「な―――!」

「飛行艇……!?」

「見た事がない機種ね。」

それを見たマクダエル議長やクローディア姫は驚き、レン皇女は真剣な表情で見つめていた。すると2機の飛行艇は怒涛の銃撃を放ってガラスを割ろうとした!

「くっ……!」

「まさか……テロリストどもか!?」

「……………」

「ここで来たか……!」

その様子を見たアルバート大公は唇を噛みしめ、オリヴァルト皇子は声を上げ、オズボーン宰相は真剣な表情で黙り込み、ロックスミス大統領は驚いて声を上げた。

「ご安心を!砲撃にも耐えられる特注の強化ガラスです!ですが念のため全員、おさがり下さい!」

そしてディーター市長の警告を聞いた首脳陣は下がり、飛行艇は上昇し、騒ぎを聞きつけた各国の将校達が会議室に入って来て首脳陣に近づいた。

「殿下、ご無事ですか!」

「ええ、何とか……」

ユリア准佐の言葉にクローディア姫は頷き

「リフィア殿下、レン姫。お怪我は?」

「大丈夫だ。」

「レンも大丈夫よ。」

真剣な表情のエリゼに尋ねられたリフィア皇女とレン皇女はそれぞれ頷き

「リフィア殿下、迎撃しますか?」

シェラ元帥はリフィア皇女に判断を仰ぎ

「いや、今は余達の護衛に専念しろ。奴等を相手するのは余達ではない。」

「了解しました。」

リフィア皇女の指示にシェラ元帥は頷き

「今のは……ラインフォルト社の高速艇か。」

「ああ、間違いないだろう。」

ミュラー少佐の言葉にオリヴァルト皇子は頷き

「もう一隻はヴェルヌ社の軍用ガンシップですね……」

「ええ、連中に奪われたことは報告にありましたが……!」

キリカ補佐官の呟いた言葉にカルバード軍将校は頷いた。するとその時ダドリーが部屋に入って来た。

「皆さん、ご無事ですか!」

「ああ、何とか……」

「しかし連中はどこへ……」

ダドリーの言葉にマクダエル議長は頷き、ディーター市長は
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ