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魔女に乾杯!
25部分:第二十四話
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第二十四話

                 第二十四話  痩せるには
 食っちゃ寝、食っちゃ寝で太ってしまったライゾウ、仕方なくダイエットに励むこととなった。
「ダイエットっていってもなあ」
 タロや華奈子と一緒に散歩する。だがそれでも一向に痩せない。
「それでどうして痩せないんだよ」
「だってなあ」
 タロの問いに答える。
「運動した後って御飯が美味しいだろ?」
「ああ」
「だからつい食べてしまうんだよ。キャットフードが美味しくてな」
「そうだったのか」
「そうなんだ。だからおいら痩せないんだよ」
「それが理由になると思ってるの?」
「あ、華奈子ちゃん」
 見れば華奈子が上にいた。そして怒ったような顔で彼を見下ろしていたのだ。
「そんなこと言ってるから痩せないのよ。あんた今の自分の姿鏡で見たことある?」
「きっと美少年なんだろうな。おいらって顔も毛並みもいいし」
「何言ってるのよ。今のあんたってねえ」
「うん」
「まるでツチノコよ。そこまで太っておかしいと思わないの?」
「何、ツチノコ!?」
「そうよ、お腹見てみなさい、お腹」
「うう・・・・・・」
 見ればその通りであった。ライゾウのお腹はもう脂肪でたるみきっていた。本当にツチノコそっくりの体型となっていたのであった。
「こんなになってたのか、おいらの腹」
「わかったでしょ?もう少し真面目にやりなさい」
「真面目につってもなあ」
 けれどライゾウはそれを聞いてもまだ真剣そうではなかった。
「そのうち痩せるからいいじゃない」
「あっきれた」
「華奈子、何言ってるの?」
 ここで美奈子が顔を出してきた。
「あ、美奈子」
「さっきからライゾウ達と何か話してるみたいだけれど」
「うん、ちょっとね」
 タロもライゾウも使い魔なので人間の言葉を話せるのである。この世界では動物が人の言葉を話すのもその逆もまあよくあることであった。
「ライゾウがダイエットを真面目にやんなくて。困ってるのよ」
「それだったらいい考えがあるわよ」
「いい考え?」
「何だろうな」
「嫌な予感がするな」
 ライゾウは本能的に何か危険なものを察していた。そして不幸にもそれは的中した。
「おばちゃんのとこに預ければいいのよ」
「おばちゃんのところ!?」
「ゲッ」
 それを聞いたライゾウの顔が真っ青になった。
「嘘・・・・・・」
「嘘じゃないわ。そうでもしないと痩せないでしょ」
「確かにね。おばちゃんならライゾウを躾られるし。いいかも」
「ちょ、ちょっと待ってよ」
 ライゾウは慌てて起き上がって二人に対して言う。
「それだけは止めてくれないかな、頼むから」
「じゃあ真面目にダイエットする?」
「うっ・・・・・・」
「するならおばちゃ
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