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銀河英雄伝説〜新たなる潮流(エーリッヒ・ヴァレンシュタイン伝)
第百二十七話 ヒルデガルド・フォン・マリーンドルフ
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ずるよう説得いたしましょう」

「期待させていただきましょう。ところでフロイライン、貴女が説得してくださる友人たちにも公文書が必要ですか」

「自主的に求める者にはお出しください。それ以外のものには必要ないと考えます。それに、閣下のおやりになることにそうした物がたくさん有ってはお邪魔でしょう」

その瞬間、ヴァレンシュタイン元帥は微かに苦笑し口を開いた。
「フロイライン・マリーンドルフ、貴女は聡明な方だが二つ誤りを犯しました。今のままではマリーンドルフ家の安泰は難しいでしょうね……」


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