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STARDUST唐eLAMEHAZE
第一部 PHANTOM BLAZE
CHAPTER#17
戦慄の暗殺者V 〜Illuminati Cradle〜
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た。
 消し飛んだ炎塊の余韻と共にパールグレーの前髪が、
封絶の放つ気流でたおやかに揺れている。
 その余裕の表情は、(かげ)る事を知らない。
極 大 魔 導 士(スペリオル・ウィザード)
 そんな突拍子もない単語がシャナの脳裏に浮かんだ。
 しかし、事実、そう認めるしかない。
 自分の最大焔儀、『炎 劾 華 葬 楓 絶 架(レイジング・クロス・ヴォーテックス)』 の焦熱力は、
重さ一トンの鉄塊を蒸発させるくらいの熱量は在った筈。
 その上で今までの最高の力を乗せて焔儀を刳り出せた。
 ソノ力の「結晶」をいとも簡単に封殺されたのでは、
否が応でもそう認めざるをえない。
 そして再び、頭上から到来する壮麗な “王” の声。
「フフフフフフ……君のその姿に相応しい、実に可憐な焔儀だったよ? お嬢さん?
しかしその「威力」も君の似姿と全く同じで、脆く儚い存在だったようだね?
まるで野に咲き乱れる霞草のように。
無人の荒野を駆る私にはただ踏みしだかれるだけの脆弱な存在だったようだ。
“しかしだからこそ美しい” かな? フフフフフフフフフフフフフフ……」
 フリアグネはそう言って倒錯的な微笑をシャナへと向ける。
「ッ!」
 その挑発に、シャナはキッとした鋭い視線で返す。
 そして心中の動揺を悟られぬよう、極力平静を装って言い放つ。
「流石に大口を叩くだけの事はあるわね?  “狩人”
超遠距離からの「暗殺」を得意とするだけあって、
ソレに対する防御対策は万全ってワケ?
でもそれは同時に接近されたら一巻の終わりって白状しているようなものだわ」
 その言葉に、フリアグネはわざと平淡な口調で応じる。
「フッ、その通りだよ、お嬢さん。私は荒事が嫌いでね。
この手では薄氷一枚砕いた事がない」
 そう言ってシルクの手袋で覆われた細い手をこちらに差し向ける。
「愛するマリアンヌに無骨な手で触れたくはないからね。フフフフフフフフ」
 己の弱点をアッサリと晒らけ出しながらも、
フリアグネは嫌味なほど余裕で右手を振っている。
「第一、戦闘者同士が暑苦しく近距離で押し合い引き合い、
ソレで一体何が「美しい」と言うのかな?
真の「美」とは一切の無駄を省いた所にこそ初めて存在し得るのさ。
そう “アノ方” のように、ね」
 甘くそう呟いて言葉の終わりに軽く片目を閉じる。
 人間には持てない幻想的な魅惑がそこには在った。
「さて、以上で前 奏 曲(プレリュード)は終了したようだね?
ソレでは私と君の “戦闘組曲第二楽章”
IN MY DREAM(幻 惑 の 中)』 の開幕といこうかッッ!!」
 そう言ってフリアグネは再び魔力の宿った純白の長衣を上方の空間に翻した。
 瞬時に先刻同様薄白い炎が次々
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