暁 〜小説投稿サイト〜
Element Magic Trinity
×××だと、彼女は―――
[13/13]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
。私には話せて他の奴には話せないとか何なのかしらね?ルーにすら話してないのよ」

やっぱりその辺り、ティアは特別なのだろう。交際に至るまでをサポートし続けて来てくれたティアだから、というのもあるのだろうし、とルーシィは思う。
と、そこでティアが悪戯っ子のような笑みを浮かべた。すっと距離を詰め、そっと耳打ちする。

「……だから、アンタも色恋沙汰で悩むようなら手伝ってやるわよ?ルーに関してなら何通りだって手段があるから…ね?」
「!?」

ばっと飛び退けば、意地悪そうにくすくすと笑う。「冗談よ、アイツに妙な手段は必要ないでしょ」とは言うが、どうにも冗談に聞こえないのは何故だろうか。
何だかやられっぱなしは悔しくて、思いついた疑問をそのままぶつける。

「そ、そういうティアこそ。好きな人とか…あ、初恋とか?何かないの?」
「初恋……?」

生まれて初めてそんな単語を聞きました、とでも言うように首を傾げ、「ああ」と頷く。
―――――そして、言った。

「あれを初恋って呼ぶならそうね、初恋ならあったわ」





その瞬間。
喧嘩が止まって、全員の視線が集中して。

「ね…姉、さん……!?」

クロスが震える声で呟き。

「ほう、初耳だ。まあティアも女の子だしな、当たり前か」

ヴィーテルシアが顔色一つ変えず納得し。

「……、……」
「ライアーさああああああああん!?」

言葉一つ発する事なく、ライアーが崩れ落ちた。


そして、更に付け加える。




「けどあれ以降恋とかしてないし…まだ諦めてないのかもね」
[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ