暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王EXA - elysion cross anothers -
PROLOGUE EDITION Volume.1
PE01-JP004《このカードはノンフィクションです》
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Gではとても()()とは言えない弱カード。本当に、どうしてああなったのか……。

「そうだ。沙耶ちゃん、さっき"おーしー"がどうとか…」
「ああ、それね。それは―――」

 そう口を開いたところで、別の声によって遮られた。

「……エリュシオン様?」
「あっ! ありがとね、クレナちゃん!」

 声の主は、私達をこの世界に召喚した黒髪の少女だった。

「……あんたの名前、クレナっていうのね」
「あれ? クレナちゃん、自己紹介してなかったの?」
「申し訳ありません。実は……」

 そう断りを入れ、クレナはこれまでの経緯を語り始め「先輩!」しかしそれは、ゆみなによって遮られた。おい、説明させてあげろよ。

「夜神さんが私の目の前で消えてしまいました!」
「あ、やっぱり消えちゃった?」

 ゆみなの発言は、アイシアにとってはあたかも予想していたかのように返される。

「アイシア、"やっぱり"って……?」
「うん。神様的には、なんとしてでも原作に介入させたかったんじゃない?」
「だったら……なんで消えたのよ?」
「私達が夜神さんを拘束するとでも思ったんでしょうか……?」
「それもあるかもしれないけど、今回は違うんじゃないかな。だって―――」

 この直後に放たれた一言に、私とゆみなは言葉を失ってしまった。


「アカデミアの受験、今日だもん」


 ………うん、ちょっと待て。


    to be continued...
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