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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(碧篇)
第16話
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(くかかかっ!まあ、間違ってはいないわなっ!!女の胸を好きにする……ほとんどの男なら誰でも抱く思いだっ!)

(…………まあ、男の子なんだから仕方ないわよね……)

エルファティシアの言葉を聞いたロイドはエリィの胸に一瞬視線を向けた後顔を真っ赤にし、その様子を見たギレゼルは笑い、ルファディエルは苦笑し

「エルファティシアさん!ロイドに余計な事を教えないで下さいっ!!」

エリィは怒りの表情でエルファティシアを睨んで怒鳴ったが

「あら♪”余計な事を教える”という事はいずれ”そういう時”が来れば、させてあげるのね♪」

「〜〜〜〜〜〜!!!」

からかいの表情のエルファティシアに見つめられ、顔を真っ赤にして黙り込んだ。その後、ロイド達は警察本部に戻って一課を呼び出し……黒月とラギール商会の動向と合わせてレクターに関する報告を行った。



〜警察本部〜



「―――ご苦労でした。色々と掴めたようですね。」

「ええ、まさかあっさりと情報局の人間であることまで認めるとは思いませんでしたが……」

「……こちらに知られた所で、諜報活動を制限されないという自信があるのでしょう。しかしこれで、滞在期間も大まかに把握できましたし……予想以上の成果を上げてくれたようですね。」

「はは……そう言っていただけると。」

「フフ、誰かさんが身体を張った甲斐があるってもんだよね。」

「は、張ってません!」

エマの言葉を聞いたロイドは口元に笑みを浮かべ、口元に笑みを浮かべて言ったワジの言葉にエリィは頬を赤らめて反論した。

「しかしその、同行していた少女というのも気になりますね。レクター大尉の諜報関係の部下といった感じでしたか?」

一方エマは表情を厳しくてロイド達に尋ね

「……いえ、違うと思います。諜報関係者にしては若すぎるし、あまりにも無邪気すぎる。もっとも、普通の民間人にも見えませんでした。」

「……そうですね。身のこなしも素早かったですし。」

「―――わかりました。その娘については一課の方でも動向を把握しておきましょう。では、私はこれで。今回はお世話になりました。」

ロイドとノエルの話を聞いて頷いた後ロイド達に言った。

「いえ、また何かあったら遠慮なく連絡してください。」

「ええ。」

そしてエマはロイド達から去って行った。



「ふう……何とか期待に応えられたか。」

エマが去った後ロイドは安堵の溜息を吐いた。

「……はあ、そうね……それにしてもあの子……本当に何者なのかしら?メヒーシャの奇襲を回避するなんて只者じゃないわよ。」

「そうですね……ノリで誤魔化されましたけど普通の旅行者とは思えませんし。」

「一体何者だ
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