暁 〜小説投稿サイト〜
戦姫絶唱シンフォギア〜海神の槍〜
EPISODE8.黒を纏う
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思い出すな。」
「昔って?」
「俺達の世界にノイズがやってきたばかりの頃。まだ、ノイズへの対抗策がなかった頃。」
「私は、キョウヤよりも年下だから、そこらへんの記憶が曖昧だよ。」
二人はあっさりゲームをノーコンティニューでクリアしてしまう。
「そうだったな。さ、次行くか。」
「うん!」
キョウヤと美冷はゲームのハイランカー記入部分に『トライデント&エンゲツ』と記入し出て行った。

「ごめん、未来。でも私、未来ともう一度しっかり話したい!」
自分の部屋に戻った響は未来にそう言った。
「解っている!私が怒っているのは嘘をついていた事じゃないの!」
「どうして?私、未来のこと騙していたのに……」
「響が無茶をする性格なのは解っている。だけど、響が私の前からいなくなるのは嫌!響がいなかったら私、生きていけない!だから、あの人達の事について黙っていてもいい。……だから、私を一人にさせないで!」
未来は響に抱き付く。
「解ってるよ未来。私も、未来がいないと駄目。未来は、私にとって最高のひだまり。私の帰る所だもん。」
響も、抱き付く未来を抱きしめた。

「ここなら、静かかつ誰の目も気にする必要はないな。」
キョウヤ達は場所を変え、レストランに居た。
「キョウヤ、ここいかにも高そうだよ。」 
「大丈夫だ。オッサン達の所から謝礼金が出ているから平気だ。まあ、今日はしっかり食おうよ。」
「それよりも、私にお話があるんでしょ、キョウヤ。」
「…まあな。けど、その前にこの場に櫻井了子と関係者がいないことを確認したい。」
「話の内容って─」
「ああ、今回の事件の事だ。」
「やっぱり、私達の世界を救うには、こっちの事件の解決が必要かぁ。」
「まあな。これは俺の推測の域を越えないが、了子さんは黒の可能性が限りなく高い。」
「やっぱり、昨日図書館に行った理由って、こっちの事件の為だったんだ。」
「ああ。俺はフィーネと直接話した数少ないメンバーの一人だ。俺はフィーネから教えてもらった先史文明期の情報を元にこっちの神話との整合性を調べてフィーネの正体を調べるところから始めた。結果、フィーネの証言と完全に一致する条件の科学者が一人いたんだ。その科学者はフィーネの理論を一言一句違わず説明していた。それがこの本に記されていた。」
キョウヤは昨日借りた『ノイズ発生学』を美冷に見せる。
「キョウヤ、これって……」
「地球で売られている民間人向けのノイズ対策用の書籍だ。著者を見てみろ。」
「これって!」
美冷は驚く。そこには、『出来る女34歳 櫻井了子』と書かれていたからだ。
「でも、これだけで決めちゃ駄目だよ。たまたま発見しただけかもしれないし。」
「美冷が知らないのも無理は無い。人間の魂は輪廻転生するのを知っているか?」
「輪廻
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