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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(零篇)
外伝〜古戦場の激闘〜
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(ほう?女神の眷属たるお前はエステルに仕えなくていいのか?)

ツァイトに念話を聞いた永恒は意外そうな声を出した後尋ね

(フッ………我はあくまであの娘の事は普通の人の子として接するつもりだ……我の使命もあるが、女神の血を引く者達を普通の人の子として見る事………それが女神の願いでもあるのだからな………)

(そうか……………―――さて。どうやら話に夢中になり過ぎていたようだな………)

ツァイトの答えを聞いて頷いた後自分達を包囲した軍用犬達を睨んだ。

(フフ、かつての女神の眷属の”神狼”たる我を失望させるなよ?現代を生きる女神の末裔である娘の眷属たる炎を纏いし異界の獣よ。)

(ほざけ。お前こそあの”古代竜”と同じ存在であるにも関わらず、失望させるような戦いをするなよ?”神狼”………!)

そして2匹は互いに不敵な笑みを浮かべて念話を送った後全身に闘気を纏い

「ガルルルルッ!!」

(オォォォォ…………!!)

目にも止まらぬ速さで次々と軍用犬達を翻弄しながら攻撃した後2匹は軍用犬達を挟み込むような位置で口を大きく開け、口にツァイトは闘気のエネルギーを、永恒は炎の渦を溜め



((神焔の咆哮!!))



同時に口に溜めたエネルギーと炎の渦を放った!すると炎の大爆発が起き、それを受けた軍用犬達は塵も残さず焼き尽くされた!

「ほう……まさか反りが合わない狐と狼の共闘を見れるとは………クク、これもエステルとやらの影響か?」

ツァイトと永恒が放った神狼と炎狐の連携技(コンビクラフト)――――神焔の咆哮を見た狐伯蓮は口元に笑みを浮かべた後再び仲間達と共に戦闘を再開した。地上と空中、それぞれ激しい戦いを繰り広げられていたが、敵の数は徐々に減って行き、ついにマフィアや軍用犬の援軍は現れなくなり、援軍の悪魔の軍勢の数も少なくなって来た。

「どうやらようやく戦力も尽きてきたようだな………――――ルファディエル!お前は飛行できる精鋭を数人連れてロイド達の後を追ってくれ!後は俺達で何とかする!だから絶対に奴等を生還させろ!」

敵の数を見たセルゲイは呟いた後空にいるルファディエルに叫び

「わかったわ!ギレゼル、メヒーシャ、ラグタス将軍、エルンスト!私達はロイド達を追うわよ!」

セルゲイの叫びに頷いたルファディエルはギレゼル達に号令をかけ

「おおっ!!」

ルファディエルの号令に4人は頷いた後飛行して太陽の砦内に潜入し、全速力の飛行で最奥に向かって行った………………








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