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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第三十九話 新たな戦いの序曲です。
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?」

 ティアナは飛び上った。いつの間にか通信が解放されて、アレーナ・フォン・ランディール侯爵令嬢のご尊顔がモニターに映し出されている。

『さっきから聞いていれば、アラサーだのどす黒いだの言いたい放題いってくれちゃって!鬼怒プンプン丸!!』
「・・・・・・・・」

 二人の反応がブリザードよりも冷たかったため、気まずそうにディスプレイ上でアレーナは咳払いした。

「ゴホン!とにかく、私じゃないわよ、グリンメルスハウゼン爺様の艦隊にあんたたちを配属したのは。たぶん上層部の誰か・・・・おそらくあの人だと思うの」
「あの人?」
「ベルンシュタイン中将閣下よ」
「ですが、ベルンシュタイン中将は軍務省憲兵局長ではなかったのでは?」
『それがねぇ・・・・うかつだったけれど、ベルンシュタイン中将、かなりの人脈を構築しているのよね。人事局の中にも何人か地位の高い人とパイプがあるらしいし、貴族社会にも幅を利かせているらしいの。何人かの人がベルンシュタイン中将によって内密に助けられているのよね。それがどんなものかまではわからないけれど』
「そんな人をどうして放置しておいたんですか?アラサー・・・じゃないじゃない!アレーナさん。」

 アレーナの眼光が一瞬殺人的に光ったのを見たティアナが慌てて両手を振って打ち消した。

『水面上に現れなかったからよ、今までの動きが。私たちと一緒ね。表に出ないようにしているけれど、実際には地下でかなりの準備を行ってきているみたい。その目的が何なのかはわからないけれど』
「ラインハルトと共闘できるような人であれば、いいのですが・・・・」

 フィオーナが心配そうに言う。

『そうね〜。だといいのだけれどね。でも共闘するのであればとっくの昔にラインハルトに近づいていても良かったのだと思うけれどね』

 はっと二人は顔を見合わせた。バーベッヒ侯爵討伐以前にも接触しようと思えばその方法はあったにもかかわらずベルンシュタイン中将は接触をしなかった。この意味するところは――。

『とにかく、今は結論は出せないわ。あなたたちはとりあえず前線での任務に集中して。こっちのことは何とかするから。イルーナもいるし、いざとなったら二人でラインハルトを守り抜くわ』

 アレーナがこうした真剣な顔で言うときには、その約束は万金の価値がある。それを前世からよく知っている二人はアレーナに万事を任せることとした。

『あ、そうそうそう。言い忘れるところだったわ』

 アレーナがぽんっと手を打った。

「なんですか?」
『あのね、グリンメルスハウゼン子爵のお孫さんの女性士官が、グリンメルスハウゼン子爵艦隊に配属されるみたいなのね。オーディンでいくつかの部署の内勤してきたみたいで、階級も大尉だっていうんだけれど
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