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夏の詩
第一章

[2]次話
1.黄色い日差し
 外に出ると否が応でも僕を照らしてくる  照らすというよりかは焼いてきているのか

 ただひたすら熱くじりじりとしてくる  外に出るのを後悔してしまう程だ

 夏の日差しは黄金で何処までも熱くて僕を苦しめてくる  夏そのものが嫌になってしまう

 けれどその夏の熱い日差しの中であるものを見る  夏になるといつも目に入ってくるもの

 向日葵  夏に咲く大きな花達

 向日葵達は何も言わずこの熱い日差しの中で咲いている  まるで自分達自体が太陽である様に

 その向日葵達を見て不思議と夏も悪くないと思える  その咲いている姿を見て

 明るい向日葵達は一面に咲いてその輝きを見せてくれる  その輝きの色はというと

 黄金だ  黄金の輝きを放つのは太陽だけじゃない

 向日葵達も咲いてそのうえで黄金の輝きを見せてくれる  向日葵の黄金は一面に輝いていて

 夏の世界を彩ってくれる  夏は熱いだけじゃない
 
 そこには黄金がある  その黄金は決して手に取ることはできないけれど

 それでもかけがえのない宝物として僕達の前にある  夏にしかない宝物
[2]次話


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