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呪いの指輪
2部分:第二章
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れたのか。二人はこのことがどうしてもわからなかったのだ。
 それでだ。もう十代後半になっているヒルダに話したのである。
「ヒルダもそろそろ政治のことがわかる歳だけれど」
「ヒトラーでもあそこまで急に登りつめてはいないのよ」
「それでだから」
「不思議で仕方ないのよ」
「そういえばあの人私がまだ子供の頃に出て来て」
 そして今はだというのだ。
「EUの大統領になったけれど」
「何の後ろ盾もないのに」
「どうしてかって思うとね」
 そこが疑問だというのだ。そしてだった。
 二人でだ。ジャガイモにバターを乗せて食べながらだ。娘に話すのだった。

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