暁 〜小説投稿サイト〜
艦隊コレクション 天を眺め続けた駆逐艦
第五海
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
さんと暁ちゃんたち以外に艦娘査察隊の朝潮さんと満潮さんがいるのですか?
私たち特に問題になることした覚えはないんですけど?
一体なんのようなのです?

「電さん、お久しぶりです」

「お久しぶりなのです。たしかトラックにいたとき以来なのです」

そうなのです。
朝潮さんは査察隊としてトラックに駐屯していたのです。

「それで、こちらに元第四査察隊の駆逐艦、綾川と川上がいると言うのは本当ですか?」

えっ?
綾川ちゃんたちが査察隊?
そんなのおかしいのです。
元々査察隊は各司令部に一小隊おかれているものであるため、数字で呼ばれることはないはずなのです。

「まずは、旧査察隊について説明した方が良さそうですね」

「旧査察隊は第一査察隊から第五査察隊までありました」

少ないのです。私たち艦娘の所属する鎮守府や泊地がたった五つの艦隊で見ることはできないはずなのです。
そもそも、査察隊の編成が今と変わらないとすれば、横須賀や佐世保、呉、舞鶴といった大艦隊を持つ鎮守府には査察隊として機能できないかもしれない。

「旧査察隊は同型艦のみで構成されていました」

「同型艦。つまり有間型ということかい?」

有間型駆逐艦とは戦時建造艦であり甲型駆逐艦の完成系。
島風型駆逐艦と同等の速力を持ち、火力は長良型軽巡洋艦より若干高い。
そのためか、装甲は若干薄く、戦艦や重巡洋艦などの砲撃を食らってしまえば、一発大破もあり得なくはないのである。
だが、先も言ったが速力はあるため回避率も高く、相手戦艦や重巡洋艦の攻撃が当たることが少ないのである。
だからこそ彼女たちが査察隊に選ばれ、その任務を行っていたのである。

「旧査察隊は艦娘査察艦隊と呼ばれていたわ。そしてこの艦隊の旗艦にいたのが、駆逐艦有間よ」

「有間さんが着任してからの検挙率はそれまでの比ではなかったそうです」

そう簡単に検挙率が上がるわけがないのです。
艦娘査察艦隊は海軍でも貴重な諜報機関及び独立行動権を持つ艦隊。
海軍省直属と言っても、行動に制限がないのは事実なのです。
この時点で海軍省の考え方がおかしいと思うのです。

「その代わりに、有間さんは人を信用できなくなっていきました」

「あいつは「本来守るはずの艦娘を裁き始めた」‥‥‥‥‥‥‥‥あんた、よくのこのこと顔を出せたわね」

「なんで勝手に入ってきちゃったのです?」

綾川ちゃんも川上ちゃんも自由過ぎるのです。
それに、話を聞かれていたのですか?
と言うことは綾川ちゃんも有間ちゃんと共に行動していたかもしれないのですか?

「艦長に会うのに、一々ノックしないといけないのか?」

「当たり前よ」
「当たり前だよ」
「当たり前だわ」
「当たり前
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ