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ウルゼロ魔外伝 超古代戦士の転生者と三国の恋姫たち
目覚める『闇』と『光』の事
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一方、その頃の蜀。
遺跡調査に向かう一刀は、護衛に鈴々と翠・さらに恋を連れて目的の遺跡に向かっていた。
「遺跡か~、どんなのかな。あたしめったに見たことないから」
翠はこれまで馬術や武術にばかり磨きを掻き続けてきたためか、遺跡といったようなものにも、女の子らしいことに触れることもあまりなかった。
「遺跡か…学校で何度か見学したな」
「お兄ちゃんは、見たことあるのか?」
一刀の故郷としての現代地球は、この世界だと『天の世界』と言われている。実際には天ではなく、おそらく異次元かなにかの世界だろうが、この世界の人たちにはこの言い方じゃないと納得されないのだ。当時の思い出に少し耽る一刀に、鈴々が尋ねた。
「まあね。たとえば…貝塚とか」
「かいづか?なんだそれ?」
「…かいづか?」
翠と恋も気になりだして話に加わってきた。
一刀は、天の世界にいたころの学校生活時に社会科見学で立ち寄った遺跡のことを思い出しながら鈴々と翠に説明した。
「そうだな〜…この世界の時代だと200年位前になるのかな?まだ米みたいな農作業が確立してなかったとき、当時の日本…じゃなかった『倭』の人たちは海から魚や貝、陸だと木の実やウサギみたいな動物を狩って飯にしていたんだ。
で、食べ終えて貝殻だけになった貝を捨てた場所が遺跡になった…」
「それだとただのゴミ捨て場なのだ」
む、確かに…と鈴々の言葉に一刀はどもる。貝塚は当時の人々の暮らしや食生活を知るための大事な場所。だが、実際確かに当時の人たちが遺したゴミ捨て場だ。…ごめんなさい、先人の皆様、と一刀は届かない謝罪を心の中で呟いた。
「鈴々なら、たくさんの貝を用意さえすれば一瞬で貝塚ができるな」
「はは、それ言えてるな」
翠の一言につい一刀は吹きだしてしまう。
「むー、なんだかバカにされてる気がするのだ。っというか翠にだけは言われたくないのだ!」
「なんだとぅ!?」
「はいはいケンカしないしない!」
危うく護衛役同志のケンカが起こりそうになったので、一刀は子供をあやすように仲介するが、二人はガミガミ言い合う。やれやれ…と、彼は二人を見てあることに気が付く。
「…あれ?恋」
恋がいない。今回は護衛の一人としてついてきてくれたはずだ。確かに、無口であるがゆえに、深く会話に入らないのは知っていたが、いきなり忽然と姿が消えていたら驚いてしまう。
が、すぐに恋がどこにいるのか目に入った。
「…くぅ〜ん」
「…」
いつの間にか連れてきていた犬と、身をかがめて戯れていた。恋は家に子犬・子猫・小鳥などの小動物を約50匹近くも飼っていて、給料も彼らのエサ台に使っている。それだと悪臭などで苦情がこないのか?と思われるが大丈夫。エサを与えるときだけはしっかり集まり、それ以外はほぼ放し飼いにしているためか、におい関係の
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