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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第三十七話 前線で一番苦労するのは誰なのです?
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りに手合せしてあげるわ」

 青ざめてすらいるアリシアが腰から剣を抜き放った。
 アレーナは右足をゆるく前に出し、剣を斜め前に無造作に構えている。対するにアリシアは剣を下段に構え、守りの姿勢だ。・・・・と、アレーナがスタスタと無造作にアリシアに歩み寄った。これにはアリシアも驚いたらしい。
 が、次の瞬間覚悟の表情に作り替え、短い気合を吐き捨てると、アリシアが疾走してきた。下段からすりあげるようにして剣がアレーナの胸元に飛んでくる。それを半回転しながら交わし、返す刀でアリシアの剣を思いっきりたたきつけた。そうでもしなければ、第二撃がアレーナを襲っていただろう。
飛び下がったアリシアは今度は中段に剣先を向ける。アレーナは前ががら空きのまま剣先をゆるやかに下段前方に向けている。そのまま双方がにらみ合いに移った。

「隙が・・・ない・・・・」

 ラインハルトがうめいた。二つの異様な磁場によってこの部屋が支配されたように二人は動けずにいた。
 そのラインハルトの言葉が引き金になったか、アリシアは突如剣を水平に構え、槍の様にそれを構えて突進してきた。神速の剣突が二度、三度、四度とアレーナを襲う。それを一髪の差でかわし続けたアレーナが足を素早く踏みかえた。それはアリシアの眼には乱れたと映ったに違いない。アリシアは一気に跳躍して距離を詰め、必殺の剣を相手に叩き付けた。

 アレーナが初めて気合いを発した。電光のごとく飛んできた剣は一瞬で粉砕され、アリシアは壁に叩き付けられていた。

何とも言えない声を出したアリシアがずるずると背で壁を擦り、ついで横倒しに地面に崩れ落ちた。剣を一振りして収めながらアレーナは無造作に近寄った。

「流石は前世で私が教えただけあるわね。いい腕をしている。それに、またさらに腕を上げたってところ?」

 その時、どっと装甲擲弾兵たちがなだれ込んできた。

「アレーナ姉上」

 ラインハルト、キルヒアイスが立っていた。二人の表情を見て、これはもう隠し立てはできないな、とアレーナは思った。

「後で話すわよ、ちゃんと。それよりもまずは、侯爵の身柄を確保することが先決じゃない?」
「もう確保してあります」

 ラインハルトが示した後ろでは部下の装甲擲弾兵たちに囲まれた侯爵が蒼白になりながらうなだれている。

「連れていけ!」

 シャンタウ星域での侯爵討伐はこうして終わったのである。

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