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気になって
4部分:第四章
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第四章

 若い、というよりかはまだ幼さが残る。その子を見るとだった。
「中学生位かしら」
「そんなところだよね」
「そうよね、大学生と」
「中学生だね」
「しかもあの様子だと」
 傍目から見て恥ずかしくなる位にいちゃいちゃしている。それを見て言ったのだった。
「あれよね、やっぱり」
「姉弟とかじゃなくて」
「カップルよね」
「間違いなくそうだよね」
「大学生と中学生って」
 流石にそれはないと思う智秋だった。それと同時にだ。
 彼女はだ。こうも思ったのだった。
「けれど何かとても幸せそうね」
「そうだね。楽しそうだね」
「特に女の子の方が」
 ぞっこんの感じだった。その中学生の子を猫の様に世話している。
 その娘を見てだ。智秋は言うのだった。
「何かね」
「何かって?」
「いいわね」
 微笑んで言ったのだった。
「ああいうのって」
「年上でも?」
「ええ、いいかも」
 また言う智秋だった。
「ああいうのもね」
「それじゃあさ」
 健からだ。言ってきたのだった。笑顔で。
「僕達もね」
「そうね。それじゃあ」
 自然とだ。智秋の感情は変わっていっていた。それでだ。
 彼女はこの日から特に気にすることなく健と付き合う様になった。そしてだ。
 このことを友人達もも話す。その言うことはというと。
「好きならね」
「歳の差も?」
「それもっていうのね」
「そうね。そのことがわかったのよ」
 こうだ。あの時と同じカラオケボックスでだ。
 やはりテキーラを、今は陽気に飲みつつ言うのだった。
「そんなことはね。些細なことなのよ」
「だから前から言ってたじゃない」
「そうよ。今更って感じだけれど」
「何か気付くのが遅いっていうかね」
「気にし過ぎだったのよ」
「気にする様なことじゃなかったわね」
 智秋は微笑みつつテキーラを一口飲んで述べた。
「そんなことはね」
「そうそう、私はまあ彼氏十歳年上だけれどね」
 一人が笑ってこんなことを言った。
「それでも気にしてないし」
「そうね。所謂愛があればね」
「そう、歳の差なんて関係ないの」
 その十歳年上の彼氏がいる娘が笑って言った。
「大事なのはね」
「御互いにどう思っているかね」
「そう、大事なのは愛よ」
 その彼女がベタとも思われる言葉をあえて出した。
 そしてだ。また言うのだった。
「それさえあればね」
「問題はないわね」
「そういうことよ」
「そのことがやっとわかったわ」
 微笑んで言う智秋だった。そうしてだ。
 彼女は今手にしているテキーラを飲み終えてからだ。こう友人達に言った。
「じゃあ次はね」
「智秋が歌うのね」
「そうするのね」
「そう、曲はね」
 その曲を入力する。それ
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