第13話 次に目指す場所
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
今後の方針を夜通しで考えたその日、すぐに俺は”情報収集”、”戦力強化”、”艦娘を集結”させるという3つを実現させるために、艦娘達に指示を出していた。
妙高達には目的の一つである情報収集を再び任せて偵察任務に出していた。彼女たちは、引き続き周りの島を巡り巡って島々から情報を集めてきて、順調に情報収集の成果を上げていた。その結果、色々な事が次第に分かってきた。
例えば、最近の世界の大きなニュースは海賊王であるゴールド・D・ロジャーが処刑されたという出来事。原作知識によって、この海賊王の処刑時に放った言葉がきっかけで、多くの海賊がワンピースというお宝を求めて生まれる事になるのは知っている。そして、この情報から原作よりも、少なくとも過去の時代であることが分かった。原作が始まるまでは、一体あと何年あるのかは今のところまだ知れないが。
それから、俺達の居る海は西の海と呼ばれている地域だという事。
原作の主人公であるルフィはたしか、東の海の出身だったはずだと記憶している。つまり、この世界の主人公とは当分の間、出会うことも無いだろうと予想している。
一方、戦力強化については、新しく建造された北上を強化することを考えていた。なるべく早く、北上を重雷装艦という遠距離隠密魚雷戦が可能となるような艦に改装させたいと考えて、改装に必要となる練度にまで一気に高めるために、長門の下で連日訓練させていた。
指導を受けた北上はもちろん、指導を任せていた長門もメキメキと練度を高めていって、現在2人は神威鎮守府にとって、とても頼りになる存在となっていた。
そして艦娘の集結という目標を達成する為には、秘書官をしてくれている加賀と妖精さんの協力の下で、新たに2隻の艦娘を生み出すことを決めていた。
悪魔の実によって艦娘が建造可能だと分かった事から、残り2個となっていた悪魔の実も全部使いきってしまうことに。
研究用に1個手元に残した方が良いかとも悩んだけれど、ワンピースの世界でならば、世界を巡っていたら、見つけ出して手に入れることも可能たろうし、他に使いみちも特に思いつかない。
それよりも、なるべく早めに艦娘達を建造していって、艦娘たち皆を神威鎮守府に集めたほうが良いと判断して、全部の実を使い切る事に決定し行動した。
結果、新たに神威鎮守府には夕立と舞風という2隻の駆逐艦が生まれることになった。
「こんにちは、白露型駆逐艦「夕立」よ。よろしくね!」
「こんにちは、陽炎型駆逐艦舞風です、暗い雰囲気は苦手です!」
夕立は、常に明るくエネルギーに満ちた様子で、「〜っぽい」と独特な語尾をしながら、仲間たち皆を元気にさせるような、場を明るいムードにしてくれる艦娘だった。
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ