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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(零篇)
第51話
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……………………」

ランディの説明を聞いたロイドは納得した様子で頷き、ヨシュアは驚きの表情でランディを見つめた。

「ヨシュア、どうしたの?」

「いや………大体ルールはわかりました。スタート順はどうするんですか?」

「コイントスでいいだろ。ロイド、ヴァルド、エステルちゃん。それぞれ1ミラ硬貨を出しな。」

「ああ………」

「ハッ………」

「ん、わかったわ。」

「それぞれ弾いて手の甲に。表か裏、揃わなかった方が1番手のスタートとしよう。」

「なるほど。」

「それじゃ、ほいっと。」

ランディに言われたロイドとエステル、ヴァルドはそれぞれコイントスをした。」

「表。」

「表よ。」

「裏―――ハッ、俺達が一番手か。」

「むっ………」

「ぬぬっ………」

「よし、そんじゃあワジにコイントスをしてもらおうか。」

「了解。」

ランディに促されたワジはコイントスをした。

「ロイド、エステルちゃん。表か裏かを選んでくれ。」

「えっと………」

ランディの話を聞いたエステルはロイドに視線を向け

「いいよ、先に選んで。」

「あはは………それじゃあ、表で。」

ロイドの答えを聞き、答えた。

「俺は裏だ。」

2人の答えを聞いたワジは掌を開いた。

「裏―――二番手はロイド達だね。」

「うう……ゴメン、ヨシュア。」

「はは、いいよ。今回のルールだったら最初の順番は重要じゃない。」

ワジの答えを聞き謝るエステルにヨシュアは苦笑しながら言った。



「―――えっと、それじゃあこれで一通り決まったのかしら?」

「ああ、そうだな。それじゃあレース前に各チーム作戦会議と行こう。一度レースが始まったらタイムとかは無しだからな。」

「あはは、そうね。」

「フフ、それじゃあヴァルド。仲良く打ち合わせしようか?」

「ハッ……気色悪ぃんだよ。」

そして3組のチームそれぞれ離れて作戦会議を始めた。

「さて………ロイド。気づいてるかもしれんがこのレース、俺達が一番不利だ。」

「まあね……ワジとヴァルドのチームは旧市街を知り尽くしている。一方エステルとヨシュアのチームはポテンシャルが半端なさそうだ。」

「そういうこった。俺達が勝つ可能性があるとすれば運と役割分担と的確な状況判断……俺は後衛に回るからお前は前衛に徹してくれ。」

「いいけど……足はランディの方が速いだろ?」

ランディの作戦を聞いたロイドは意外そうな表情で尋ねた。

「コンビの場合、速い方がフォローに回った方が連携が取りやすい。それに、防御に関していえばお前のトンファーは相当なもんだ。迎撃するにしても、か
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