暁 〜小説投稿サイト〜
信念貫きし少年の軌跡
第1話
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
ここは地球。
地球とは言ってもそれぞれ別の地球があるため、ここの正式名称は、

[第98管理外世界”地球”]

である。
そこに先ほど転移させられた少年、森 龍斗が現れる。

「はぁ・・・で?俺はまた落ちるのか」

そう、龍斗が現れたのは地ではなく空。
ゆえに何もしなければ地上に向かってロープなしのバンジージャンプ、ただし行き先はあの世である。

「さて、あの神は後でしばくとして、おい」
『何でしょう?』
「名前の設定は?」
『デフォルトでブラッディクロスとなっています』
「・・・あの神も実に愉快な事をしてくれる、まぁいい、その名前の後にツヴァイと付けろ」
『了解、正式名称ブラッディクロス・ツヴァイに変更、愛称はクロスで大丈夫でしょうか?』
「ああ」

のんびり会話しているように見えるが、実際、落ちながらのため、余裕がなくなってゆく。

「はぁ・・・面倒だが、同時に楽しみでもあるか、体は元々デカイ方じゃねぇし、このままでいいだろう」

今の龍斗の身長は140cm。
普通ならば小さいくらいである。

「クロス、今から起動させるが・・・万能型であってるか?」
『はい』
「なら・・・ウィングロード起動、同時にプロテクション」
『了解』

何故空を飛ぶ魔法ではなく、走る魔法を発動させ、防御魔法を発動させたのか、その理由は、

「ここにいる転生者はよほど慎重なのか?」
『どうでしょうね?』

そう、周りには魔法によってサーチャーが撒かれており、飛行魔法を使えばばれてしまうという可能性があるため、飛行魔法の使用を控えた。
そして龍斗のプロテクションは少し特殊。理由は防御だけでなく、妨害も可能なためだ。
ゆえに同時に発動させているのである。

「さて、今がどのくらいの時期なんだろうな?」
『おそらくですが・・・A\'sではないでしょうか』
「まぁ・・・冬だしな」

送るなら無印にしろよ・・・という呟きをこぼさずにはいられなかった龍斗。

「そういえば転生者の人数は?」
『およそ3億です』
「・・・よくもまぁ許容量を埋め尽くさなかったな」

普通の世界には許容量というものがあり、例として、許容量が100としよう。
すると通常の人間は1にも満たず、まったく影響はないのだが、転生者は神から力をもらっている者が多いため、1以上になるのだ。
そのため、普通ならば3億という数の転生者が入れば、その世界は壊れるか、世界がその許容量以外の人物をはじき出すという感じになっている。
ゆえにこの状態は異常であると判断できる。

「はぁ・・・どうせどこかの神が弄ってるんだろうが」
『でしょうね』
「さて・・・サーチャーへの対処は認識をずらせば大丈夫だろうが」
『ええ、認識はすで
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ