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銀河英雄伝説〜新たなる潮流(エーリッヒ・ヴァレンシュタイン伝)
第百六話 出撃
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令部 ラインハルト・フォン・ローエングラム


宇宙艦隊司令部に戻ると各艦隊司令官が既に出撃の命を待っていた。
「これより、反乱軍迎撃に向かう」
メルカッツ、ケスラー、メックリンガー、クレメンツ、アイゼナッハ、ルッツ、ワーレン、ロイエンタール、ミッターマイヤー、ミュラーがそれぞれの表情で頷く。

「反乱軍がこのオーディンに向かって進んでいる事は判っている。我々は、ヴァレンシュタイン司令長官の計画に従いシャンタウ星域で反乱軍を待ち受ける事になるだろう」

「既にヴァレンシュタイン司令長官はリヒテンラーデ経由でシャンタウ星域に向かっている。シャンタウ星域で帝国軍の総力をもって反乱軍を撃滅する。」
「はっ」

「待て、戦勝の前祝だ」
俺は、出撃しようとする彼らを呼び止め、女性下士官たちにワインを配らせた。

「勝利は既に確定している。この上はそれを完全なものにせねばならぬ。反乱軍を生かして還すな。その条件は充分に整っているのだ。卿らに大神オーディンの恩寵あらんことを。プロージット!」
「プロージット!」

ワインを飲み干すと慣習に従ってグラスを床に叩きつけた。グラスが粉々に砕け散る。反乱軍もこのグラスと同じように粉々になるだろう……。



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