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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第九話 対AMF
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「失礼します。訓練日誌を提出しにきました」

隊長室には、なのはとシャーリーがいた。

アスカはなのはに日誌を渡す。

「あー、アスカ君。今日は調子が悪かったね?」

なのはは、何て言ったらいいのか分からない表情をする。

「撃沈数三桁になると、流石にヘコみますね」

ガックリと肩を落とすアスカ。

そして、シャーリーに待機状態のデバイスを渡す。

「シャーリー、イオン発生器を外しておいてくれよ」

その言葉に、シャーリーとなのはが驚く。

「え?対AMFの切り札でしょう?」

「これがあると甘えるからダメだ。これがあると思って動きに精彩さを欠いた、散々ティアナに怒られたよ」

元気なくアスカが答える。

撃沈数もそうだが、やはり苦労して見つけたAMF対策を使用禁止にされた事が響いているようだ。

「あ、あのね、アスカ君が見つけたAMF対策は間違いなく大きな功績だよ。今まで誰もできなかった事を、この短期間でやり遂げたんだから、それは自信をもっていいんじゃないかな?」

なのはが、何とか元気になってもらおうと言葉をかける。

「はい……ありがとうございます」

礼を言うアスカだが、その声に覇気は無い。

(うぅ、こんな時なんて言えば男の子は元気になるの?)

どうしたものかとなのはが困っていると、シャーリーが間に入ってきた。

「まあ、落ち込むのは分かるけどさ、失敗とか間違った事をした訳じゃないんだから。また何か思いついたらいつでも言って。協力するよ」

ポンポンとアスカの肩を叩いて、ニコッと笑うシャーリー。

「うん。ありがとな、シャーリー」

ようやく、アスカが笑った。

アスカが退室して、なのはがフウ、と息をはいた。

「ありがとうね、シャーリー」

助け船を出してくれたシャーリーに礼を言うなのは。

「いいんですよ。なのはさん、ちょっと困っていたみたいですから」

シャーリーは気にしないでくださいと笑う。

「部下を持つと、色々難しいね」

「ああいう事でお困りなら、いつでも私に振ってください。何とかしますから」

笑顔で答えるシャーリーに、なのはも笑う。

「でも、あのAMF対策は本当に凄いね。実用化されれば、アスカ君は間違いなく表彰されるね」

「実用化されなくてもですよ。誰も思いつかなかったやり方で実践したんですから」

なのはとシャーリーは、その事について遅くまで話し合っていた。





部隊長室

はやては、なのはからの報告書に目を通していた。

「……」

そこには、アスカの事が書かれていた。

「バリアを重ねて防御力を上げる。バリアの対消滅。ここまでは実戦経験で培ったでいい
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