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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第九話 対AMF
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直撃する。

大きく弾き飛ばされるアスカ。そのまま大の字になる。

「クッソ〜!いけると思ったんだけどな!」

ジタバタと駄々をこねるように手足をバタつかせてアスカが悔しがる。

「いいアイデアだと思ったけどね。タイミングを合わせるのが難しいわ」

側まで来てアスカを起こすティアナも残念そうに言う。それだけ、AMFが厄介と言う事だ。

「アスカ。前に言っていたAMFの原理。電気か何かで干渉出来そうって言ってたやつ、何か分かったの?」

ティアナの問いかけに、アスカは首を横に振った。

「ダメだ。あれから先に進めてない。シャーリーにも聞いたけど、本局技術部も似たようなもんらしい。悔しいよ」

せっかくの発見が、とアスカが愚痴る。

「だいたい、専門屋だって手こずってる難問を、現場の思いつきで何とかなるかよ」

はあ、とため息をつくアスカ。

「頼みの綱は、スバルのナックルとエリオの斬撃ね」

ティアナの呟きに、アスカそうだなと答える。

「動き回って攪乱して隙を突く。結局今までと同じ事をやるしかないんだ。まあ、スバルもエリオも魔力値が上がっているみたいだから、そのうちAMFを素で破れるんじゃないか?」

アスカの言うとおり、訓練初日と比べて、スバルとエリオの魔力値はグングン上がってきている。

それに伴い、攻撃力も上がってきているのだ。

「だからって、あの二人の才能だけを当てにはできないわ」

「?」

ティアナの声に、若干だが暗いものが混じっていたように感じるアスカ。

ジッとティアナの横顔を見る。

「どうかした?」

ティアナがアスカの視線に気づく。暗い感じはもうしない。

「いや……何でもない。さーて、模擬戦の再開といきますか!」

アスカは少しだけ大げさに伸びをして、ティアナから視線を逸らした。

(気のせいか?)

アスカは自分が感じたティアナの影をそう判断して気に掛けなかった。





その日の訓練が終了して、アスカは待機所で伸びていた。

「お、オレ……生きてるよ……な…?」

結局AMFの攻略ができず、今日も撃沈記録を更新してしまったアスカ。

「実戦だったら、50回は死んでたかもねー」

スバルが冗談めいて言う。

味方を守る為に盾となって攻撃を受けているので、一概に実力が無いとは言えないのだが……

「アスカさん、大丈夫ですか?」

エリオがフラつきながら、アスカにスポーツ飲料を渡してくれた。

「あんまり大丈夫じゃない。つーか、エリオも膝が笑ってるじゃん」

苦笑して、アスカは受け取ったスポーツ飲料を開ける。

そのまま口にしようとしたが……

「ん?」

何を思ったのか
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