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ウルゼロ魔外伝 超古代戦士の転生者と三国の恋姫たち
少年、外史に降り立つの事
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エスメラルダで暴れまわる三体の怪獣と、それを打ち倒した三人の戦士たち。その光景が、とある暗闇の中の遺跡のような場所で、機械など一切ないにもかかわらず映像として流れていた。その映像を見て、まだ17歳前後にも見える短髪の若い男が呟き、自分の背後に振り返る。
「おい、どういうことだ。なぜ目的の奴を取り逃がした」
若い青年はいらだった様子を露にする。
「最後の最後で抵抗されてしまいましてね。申し訳ないです」
謝っている割に、責めて来た青年に対して返事をしたその男は…
ルークを浚おうとした眼鏡の男の態度はそんなに悔やんでいるようには見えなかった。
「その割には詫びれた様子が見えないのだが…」
「はは、ばれちゃいましたか。あなたのその今にも殴りかかってきそうな気迫にぞくぞくしているだけですよ」
やはり思ったとおりだ、と青年は思った。この男のこういうところは常々思ってきたこととはいえ、やはり気持ちが悪い。
「ですが、転移先の座標はこの世界に設定しておきました。この世界のどこかに、彼もまた存在しているのなら、今のところ大きな問題は無いでしょう。奴らの目もかいくぐることができましたので、時間はあります」
「…ふん、いいだろう。今回の件はそれで不問にしてやる」
「その些細な優しさもゾクッと来ますね」
「ちっ。相変わらずキモイ奴だ」
青年は眼鏡男の、昔から持つ性癖に対して心底軽蔑の舌打ちを露骨に放つ。
「だが早い内に確保することに越したことはないな。…おい、お前たち」
青年の呼びかけに、まるで影のように、三人の怪しげな格好をした三人組が現れ跪いた。
「今の話は聞いたな?」
「…問題ありませぬ。彼を見つけ次第身柄を確保…ですね?」
中央で跪いているリーダー格の仮面の男が面を上げながら青年に尋ねる。
「そうだ。そのためなら現地の傀儡共がどれほど死んでしまおうが構わん。必ず奴を捕まえて俺たちの元に連れて来い」
「もし確保が難しい場合はどうするのですか?」
「そのときは殺せ。俺たちに逆らう奴などに許されるのは、死だけだ」
「承知しました。いくぞ…『オロッチ』『ダイダラ』」
リーダー格の男は、後ろに控えている配下二人を見る。細身の男はさっきの蹴りのダメージのせいですぐに立ち上がれずに居たが、もう一人の屈強な肉体を持つ相方の肩を借りることで立ち上がった。
「…はっ」
「『ドグラマグマ』様のお望みのままに!!」
三人が闇の中に溶け込むようにその場を去った。



一つの美しく輝く惑星があった。
宇宙でも類を見ない、とても美しく青く輝く星だった。
その星を遠くの窓から見つめる誰かが声をかけてくる。
「綺麗な星ね。あれが、今回の私たちの調査対象の星かしら?」
その女性は美しい黒髪を持っていた。妖しさも持ち合わせたその美貌の裏には、
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