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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第八話 アスカとシャーリーのBLW
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思えば、前日エリオに無理にでも整理運動をやらせておけばよかった。

と後にアスカは思うのであった。

まさか、あんな事になるなんて…

魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者、始まります。





アスカside

発足式から三日経ち、日を追うごとに訓練は厳しくなっていった。

それでも何とか食らいついていくオレ達は、当然の事ながら訓練が終わるといつもヘロヘロになっていた。

その日も、訓練終了後の待機室でへたり込んでいた。

特に、今日はエリオの運動量がハンパなかった。

もう走る走る、切る切ると大立ち回りの大活躍。

おかげで夕方辺りは魂が抜けたようになってたね。

そんで、今エリオは床に突っ伏したまま動かないでいる。

「エ、エリオ〜、生きてっかー」

かく言うオレも、結構息も絶え絶えだったりする。

「ひゃい……らいひょうぶれす……」

床から返事が……呂律が回ってないぞ、エリオ。

「ほら、仰向けになれって。これ、飲めるか?」

突っ伏したままのエリオを仰向けにして、ペットボトル渡そうとした。

「……!」

クタクタになっている筈のエリオがバッと起き上がり、奪うようにしてペットボトルを取ると、

ジュボッ!

一気に飲み干した。っていうか、蒸発した?!

一瞬にしてペットボトルの中身が消え、それと同時にエリオがバタリと倒れる。

「こりゃダメだ」

グルグル渦巻きになっているエリオの目を見て、オレはそう呟いた。

まあ、他のメンバーも似たようなものだけど。

スバルとキャロは背中合わせでウトウトしてるし、ティアナは机に突っ伏したまま、それでも訓練日誌を書こうとモソモソもがいている。

オレはオレで、ガクガクする膝を必死に押さえている有様だ。

「おい、エリオ。整理運動しとかないと、明日が辛いぞ」

ユッサユッサとエリオを揺らしてみるが、アーとかウーとか唸るような返事をするだけで、ピクリとも動かないエリオ。

こりゃ、明日が大変だ。

そう思ったけど、これ以上無理に起こすのも可哀想なので、そのまま寝かせておく事にした。

明日、キャロにヒーリングしてもらわないとダメかもな。

「はい、日誌終了〜」

うずくまっていたティアナが、ノッソリと立ち上がる。

流石ティアナ。昨日のスバルみたいに、ヘバっているオレ達を叩き起こして助けて〜、って事にはならなかったな。

もう少し書類仕事を鍛えろよ、スバル。

「お疲れさん。じゃあ、みんなを起こすか」

オレはガクガクする膝に気合いを入れてスバルを揺り起こす。

「ふぇ?」

パチッと目を開けるスバルが、目を擦りながらオレを見上げ
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