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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第88話(終章終了)
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やけど、”大崩壊”あたりでアレについて書かれてある文献とかが失われたんやろうな。」

「今は”ユリス”とやらを何とかする事が先決よ!エイドス様、以前目の前の存在―――”ユリス”を封印したと仰いましたが、再度封印する事はできないのですか!?」

「というか封印なんてしても今みたいにまた封印が解かれる時とかあるんだから、いっそ今ここで消せばいいんじゃん。何で封印なんて中途半端な事をしたの?」

不安そうな表情で呟いたリースの疑問にケビンは真剣な表情で答え、ルフィナとエヴリーヌはエイドスに問いかけた。

「……私達も滅したかったのですが、私や夫を始めとした”聖痕(スティグマ)”の使い手達や”眷属”達の全力を持ってしても実体は何とか滅する事ができたのですが、”意思”は消し切れなかった為”意思”のみを封印したのです。」

「そ、そんな……!?」

「”女神”であるエイドス殿でも倒し切れぬ相手ですか……!」

「しかも”空の女神”どころか初代の”聖痕”の持ち主全員に加えてツァイト達―――”眷属”も協力して滅し切れなかったなんて、相当ヤバイ相手だね。」

「それじゃあどうやって無力化すれば……」

エイドスの話を聞いたエリィは表情を青褪めさせ、ラウラとワジは厳しい表情をし、ノエルは不安そうな表情で呟いた。



「クッ……(何か……何か方法はあるはずだ……!)―――――!!」

唇を噛みしめてユリスを無力化する方法を考えていたリィンはある事に気付いて目を見開き

「―――エイドスさん。エイドスさん―――”女神”一柱で倒し切れなかった相手でも、複数の神々が協力したら”ユリス”を滅する事もできるのではないでしょうか?」

「に、兄様……?一体何を……?」

「―――なるほどね。確かに一柱の神で滅し切れなかった相手でも、複数の神々の協力があればわからないわね。」

「ええ……!それなら可能性はあるわ……!」

「しかも運よく”空の女神”と同じか、それ以上の霊圧を持つ”神”と思われる存在が複数いるわね。」

「はい……!こんなにも多くの神々が協力すればきっと……!」

「”空の女神”エイドスお姉さんとその母神のフィーナお姉さん、先祖のクレハお姉さん、”正義の大女神”の魂をその身に宿し”神殺し”の力の一部を宿したエステル、”姫神”のフェミリンスお姉さん、”慈悲の大女神”のアイドスお姉さん。むしろこんなにも多くの神々の協力によって葬れない相手なんていないわよ♪」

リィンの提案にエリゼが戸惑っている中、すぐに察したセリーヌは静かな表情で呟き、エマは明るい表情で頷き、クロチルダは真剣な表情でフィーナ、クレハ、フェミリンス、アイドスを順番に見回し、クロチルダの言葉にエリスは明るい表情で頷き、レンは微笑みを浮か
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