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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第76話
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〜ジュライロッジ〜



「ええっ!?」

「それじゃあオズボーン宰相はゼムリア大陸どころか異世界も支配して身分制度を廃止するつもりだったのですか!?」

ユーシスの話を聞いたアリサとセレーネはそれぞれ驚き

「……ありえません。そのような事、絶対に不可能です。」

「……ゼムリア大陸はともかく神々が現存し、”魔神”や”神格者”等世界中に多くの超越者や人間と比べると遥かに様々な能力が高い多くの異種族達がいるディル・リフィーナ全土を支配する等、妄言の類としか思えないな。」

「まさに”夢物語”ね。」

「そのような無謀な事、”結社”でも実行しないぞ。」

「もはや呆れを通り越して感心に値しますね。」

エリゼとパント、セリーヌ、レーヴェとリアンヌはそれぞれ呆れた表情で呟いた。



「フッ、オズボーン宰相閣下のお考えこそが腐敗した貴族達によって衰えていくエレボニアを繁栄に導き、年々落ち気味になっていたエレボニア皇家の権威を取り戻せる。エレボニア皇家に仕えし帝国貴族として……そして祖国を愛する民の一人として、私はオズボーン宰相閣下に忠誠を誓った。」

「!!………兄上……」

「ちょ、ちょっと待ってください!それだとおかしくありませんか!?今の話を信じるのならばもしオズボーン宰相閣下の目的が達成できれば、ルーファスさんの実家―――”アルバレア公爵家”も取り潰されてルーファスさんも”平民”になるんですよ!?なのにどうしてオズボーン宰相閣下に……」

ルーファスの答えを聞いたユーシスは目を見開いた後辛そうな表情で肩を落とし、マキアスは信じられない表情で尋ねた。

「私は真に祖国を想う帝国貴族として、貴族こそがエレボニア皇家にとって邪魔な存在でエレボニアを衰退させる害悪で、排除すべきだと思っている。現に”四大名門”を始めとした多くの帝国貴族達は不敬にもユーゲント皇帝陛下を始めとしたエレボニア皇家に弓を引き、内戦を引き起こした。」

「その内戦を引き起こした貴族連合の”総参謀”を務めていたくせに、よくそんな事が言えるよね〜。」

「あれは内戦後の正規軍、領邦軍の被害を最小限に抑える為にカイエン公の信頼を得て、”総参謀”を務めていたのだ。―――”激動の時代”に備えてね。最もメンフィルの予想外の介入の速さによって、もはや不可能となってしまったがね。まさか父の独断とはいえ辺境を襲撃しただけであんな短期間で戦争に踏み切るとは、計算外だった。プリネ姫達の留学やメンフィルの皇族達の一部がオリヴァルト殿下と親しい件を考えると、もう少し猶予はあると思ったのだがね。」

「………………」

「ひ、酷い……!」

「それがルーファス卿の”本音”なのですね……!」

「やはり貴方はメンフィルに裁かれて当然
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