第87話
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……これは一体……?エフィ、一体何をしたの……?」
淡い光に包まれたシルフィエッタは戸惑い、エフィを見つめ
「……僕達エルフの母たるルリエンより頂いた神格位の力で姉様を再び”処女”にしました……これで姉様はイグナートによる穢された身体も元通りになりました……今度は国や僕の為ではなく、姉様自身の幸せの為に、姉様自身が添い遂げる事を決めた男に姉様の大切な”処女の証を捧げてください………」
「エフィ………ありがとう………!」
見つめられたエフィは答えながら一瞬リウイに視線を向け、エフィの説明を聞いたシルフィエッタは嬉しそうな表情で涙を流しながらエフィを見つめた。一方見つめられたエフィは真剣な表情でリウイを見つめた。
「……何だ?」
「……まずは英雄達と共にイグナートを討伐した事……ルア=グレイスメイル継承者として………我が姉、シルフィエッタ・ルアシアの弟して感謝する……―――貴殿の名を聞きたい。」
エフィに見つめられたリウイは静かにエフィを見つめて呟き、エフィは静かに問いかけた。
「……前メンフィル皇帝、リウイ・マーシルン。お前達が”魔族”と蔑む者達の中でも理性を持ち、平和を望む者達―――”闇夜の眷属”を率いる皇だ。」
問いかけられたリウイは覇気を纏って、重々しい口調で答えた。
「……”闇夜の眷属”か。”魔族”は皆イグナートのような者達ばかりだと思っていたが、貴殿のような気高く、誇り高い者達もいるのだな………」
一方エフィはリウイから視線を逸らさず、まっすぐと見そえて呟き
「……姉様の事、よろしくお願いします……」
リウイに向かって頭を深く下げた。
「エフィ……」
「……承った………」
エフィの言葉を聞いたシルフィエッタは驚きの表情で見つめ、リウイは静かに頷いた。そしてエフィは複雑な表情でセオビットに視線を向けた。
「……セオビット。イグナートの血を引くお前の事を正直、僕は姉様の娘として……僕の姪として認めたくない。」
「……でしょうね。それで?貴方もアレサのように私に何か言いたい事か頼みたいことがあるのかしら?」
エフィの言葉を聞いたセオビットは皮肉気な笑みを浮かべた後、エフィを見つめて尋ねた。
「……僕の分まで姉様を支えてくれ……”セオビット・ルアシア”………」
そして尋ねられたエフィは両目を閉じて呟き
「……!ええ。貴方の分も含めて、この命ある限り、一生母様を支え続けるわ……………………”エフィ叔父様”。」
エフィの言葉を聞いたセオビットは目を見開いて驚いた後、決意の表情で静かに頷いた。
「……………姉様。最後にこの力を受け取ってください。」
セオビットの返事を聞いたエフ
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