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lineage もうひとつの物語
冒険者
アリ穴四階 part3
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「坊主、姿が見えたら合図をだす。ブレイブポーションを飲み一気にいくぞ!サミエルは冒険者の救助と手当てを、テオはサポートじゃ!」

走りながら三人から質問がないのを確認する。

「撤退の合図は見逃すな!何時出すかわからんぞ!」

前を見据え走り続けるアレンは頷きブレイブポーションを取り出す。

声のする方向へ進み、右折したとき此方へ向かってくる三人の人影が見えた。
一人が後方を牽制し、一人は怪我をしているのだろうもう一人の肩を借りてゆっくりと此方へ向かって来ているのがわかる。
その前方にはアリの列が見えるが先程のように大アリであるソルジャーだけではなく小アリも混ざっているのが見える。
数は多いが戦力的に見れば先程の攻防よりかは幾分マシであろうと瞬時に判断を下す。

「間に合ったようだ。坊主いくぞ!」

一段階加速したアレンとガンドの二人はテオ、サミエルの二人を置き去りに、更には驚きと嬉しさを浮かべた怪我人に肩を貸す戦士を抜き去り、剣を振るい懸命に仲間を逃がそうとしている戦士に迫っている大アリを斬り伏せた。

「坊主!しばし踏ん張れ!治療が終わり次第引き上げるぞ!」

返事とばかりにアリの頭を切り飛ばすアレン。
それを垣間見たガンドは気負いの無い様子に安堵し目の前に集中する。

「ありがとうございます!もう駄目だと思いました」

隣に並ぶ形になった戦士も勿論無傷とはいかずチェーンメイルが所々千切れ、振るっていた剣は刃こぼれし、仲間を護り何度もその身を護ったであろうラージシールドは原型を留めておらず、その表情は限界を示し血に濡れている。

「おぬしは一時下がって回復をするんじゃ!テオ!ヒールをかけてやれ!」

ガンドの指示通りグレーターヒールをかけたテオドロスは弓矢で牽制しつつ前方のアリ達の様子を監察する。

「もう少しでちょっと途切れます!そこで撤退しましょう!」

目の前のアリに集中していたガンド、アレンの二人はその言葉を聞き己を奮い起たせ殲滅速度を上げていく。

グレートソードをアリの眉間から体に向かって突き刺しそのまま横に振り回す。
その振り回した遠心力で弾き飛ばしたアリを横から向かってきたアリにぶつけそのまま体を一回転させ前方のアリもろとも横殴りに叩き切る。
即死させることのできなかったアリが前足で攻撃してくるが左腕のアイアングローブで受け顔面を蹴り飛ばす。

"あの乱戦でちゃんと成長しておるわい"

危なげなく戦うその姿に一瞬笑みを浮かべたガンドは次の指示を出した。

「テオ!サミエルの治療が終わり次第撤退をサポート!こちらは隙をみて引くことにする!坊主踏ん張れよ!」

「「了解!」」

テオとアレンの返事が重なり全員の士気が上がるのを感じる。

"無事にい
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