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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
Song of the Fairies
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「ワハハハハハ!!」
「「「「「ワハハハハハ!!」」」」」

巨人の頭の上で楽しそうに笑っているナツさんとハッピー。そして、彼らも同じように楽しそうに笑顔を見せている。

「すっかり馴染んじゃって」
「思考回路が同じなんでしょうね」

完全に意気投合しているナツさんと巨人さんを見てそう言うルーシィさんと俺。今俺たちは、巨人の皆さんを助けたことで感謝され、宴会を執り行われている。

「小さきものに救われてしまったな」
「元に戻れてよかったな」
「小さきもの・・・」
「その中でもさらに小さい分類ね。ウェンディとシリルは」
「皆さんが大きいだけなんじゃ・・・」
「それは言ったら負けだよ〜」

話してみると見た目と違って全然怖さを感じさせない巨人さんたち。フレアさんの言っていたように、優しい人たちなんだろうな。
なおも笑いが止まらない太陽の村。そこで振る舞われた料理は巨人さんたちに合わせたものだから、当然のように大きい。ウェンディの食べてるさくらんぼは彼女の顔を越えているし、俺の食べてるみかんは一粒でお腹いっぱいになっちゃいそう。大食いのナツさんにとっては、ありがたい限りなんだろうけど。

「・・・」

皆さんがどんちゃん騒ぎをしてる中、一人だけ険しい表情を浮かべている妖精女王(ティターニア)。彼女は腕を組み、何かを考えているようだ。

「一体、この村で何があったのだ?」

彼女が素朴な疑問を問いかけると、今まで楽しそうにしていた巨人の皆さんが押し黙る。

「何があったか・・・か」
「氷の滅悪魔導士(デビルスレイヤー)ってのが襲って来たんだって」

言葉に詰まる巨人さんたちに変わり、アトラスフレイムから事情を聞いていたルーシィさんがエルザさんにそう言う。

「ワシらも武器を持って立ち上がったのだが・・・」
「そこからの記憶がない」
「うむ」

頭をポリポリと掻いている巨人さんたち。おそらく、一瞬の出来事だったのだろう。だから事情を説明したくても、何もわかってないから説明できない。そんなところだろうか。

「永遠の炎・・・つまり、アトラスフレイムを悪魔だと思って、倒しに来たらしいの」
「犯人の勘違いが引き起こした事件だというのか?しまらん話だな」
「いや、その犯人の真意はまだわからねぇ」

アトラスフレイムを勘違いで倒しにきた犯人が、村全体も凍らせてしまった。それでカタがつきそうなところで、グレイさんが割って入る。

「サキュバスの男が言っていた。「お前たちは開いちまったんだわ、冥府の門を。もう後戻りはできない。そして・・・」てな」
「冥府の門・・・タルタロス!!」
「ひぃ!!」

グレイさんを追いかけ回していた一つ目の鳥。それが彼に冥府の門(タルタロス)のことを話
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