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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第144話
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剣ノ霊石ヲ手二入レ帝都デノ決戦へ赴イタノダ。多クノ戦友(なかま)タチト共ニ。」

「そうか……そんな所まで同じなのか。さすがに伝説の皇帝と同じ立場なのは面映いけど……ちなみにどういう人だったんだ?」

ヴァリマールの話を聞いて考え込んでいたリィンはある事が気になり、真剣な表情で尋ねた。



「フム、豪放磊落ニシテ泰然自若トイウベキカ――――茫洋トシナガラモ大胆不敵……ドコマデモ懐ノ深イ男デアッタ。時ニ子供ノヨウナ目ヲシテイタガナ。」

「それは……規格外の人物みたいだな。うーん、俺にもそんな器があればよかったんだけど。そうすれば、もっとみんなを―――」

「ソノ必要ハアルマイ。」

「え。」

「目醒メテヨリ、ソナタノコトハ見テキタツモリダ。彼ニハ彼ノ、ソナタニハソナタノ持チ味トイウモノガアロウ。ソレハ、ソナタノ仲間タチニトッテ掛ケ替エノナイモノデアルハズ―――自分ガ自分デアルコトヲマズハ誇ルガイイ。」

「………………―――ありがとう、ヴァリマール。そうだな……俺は、俺自身として強くならないと。みんなと未来を掴む為に―――”あいつ”と決着をつけるために。」

ヴァリマールの励ましによって決意を固めたリィンはヴァリマールの”太刀”を本格的に作っている場所に視線を向けた。



「………どうやら今晩中には”太刀”も完成するみたいだ。ひょっとしたら明日も力を借りるかもしれない。よろしく頼む、ヴァリマール。」

「ウム、任セテオクガイイ―――」

その後士官学院に向かい、士官学院を見て回ったリィンは校舎の屋上にいるトワ達を見つけ、声をかけた。



〜トールズ士官学院・本校舎・屋上〜



「先輩達……ここにいたんですか。」

「あ、リィン君。」

「やあ、いい夜だね。」

「はは、ちょっと寒いけど風が無いから気持ちいいかな。」

「そうですね……」

リィン達は夜の校舎やトリスタを見渡した。



「えへへ……取り戻せたね。」

「ああ…………感慨深いものがあるな。」

「ハハ、君は学院祭以来だから尚更だろうね。………………」

トワ達はそれぞれ物思いにふけって黙り込み

(そうか……本当だったらここには……)

トワ達はクロウがいない事で物思いにふけっている事に気付いたリィンはある事を決意したトワ達に声をかけた。



「……会長、ジョルジュ先輩、アンゼリカ先輩も。ありがとうございました。」

「ふえっ……?」

「……リィン君?」

「先輩達がいてくれたから……俺達Z組を、学院生全員をここまで引っ張ってくれたから……こうして士官学院を取り戻せたんだと思います。だから……どうもありがとうございました。」

「あ、あは
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