第132話
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えた後、寂しげな笑みを浮かべた。
「あはは、それは無いって。」
「え……………」
「『縁は深まれば絆となり絆は決して切れることはない。遠く離れようと、立場を違えようと何らかの形で存在し続ける。』―――とある調子のいいオジサンの言葉なんだけどね。でも割と、真実をついた言葉じゃないかと思うんだ。」
「………………………………」
「ケビンさん、何の迷いもなくリースさんに後を託してたじゃない?それにリースさんもケビンさんがどうするつもりなのかわかっているような口ぶりだったから。うん、それってやっぱり絆だと思うな。」
「………………………………よく、わかりません。ですが、エステルさんが同行する理由は納得しました。………ちなみにルークさんはどのような理由なのですか?」
「あー……ティア達から聞いているかもしれねぇけど昔の俺って、ホント最低な野郎でさ………それで自分がやる事が正しい事だと誰に相談する事もなく判断して取り返しのつかない事をしちまって、ティア達に失望されたんだけど………それでもティア達は俺を見捨てることなく、昔の俺と決別して変わる努力をする俺に協力し続けてくれたんだ。だからティア達から今まで受けた恩を返す意味でも、エステルの提案はちょうどよかったんだ。」
「ルーク………」
「ご主人様はやっぱり優しいですの♪」
「まあ、状況が状況でしたからねぇ。なし崩し的にそうなったようなものですけどね。」
リースの質問に気まずそうな表情で答えた後真剣な表情になったルークの答えを聞いたティアは微笑み、ミュウは嬉しそうな表情でルークを見つめ、ジェイドは若干呆れた表情でルークを見つめていた。
「うっせ。ったく、嫌味な所も全然変わっていねぇな……」
ジェイドの答えを聞いたルークはジト目でジェイドを睨んだ後疲れた表情で溜息を吐いた。
「なるほど………2人とも改めて………どうかよろしくお願いします。」
一方エステルとルークの理由を聞いて納得したリースは頷いた後、微笑んで2人を見つめた。
「ああ。」
「あはは………うん、こちらこそ!………あ。そういえば、ルーク兄。ルーク兄の事を知って一つ疑問に思った事があるんだけど、いいかな?」
「ん、何だ?」
「ルーク兄って本当は何歳なの??ティアさん達の話だとルーク兄は”レプリカ”?とかいう存在で生み出されて7年しか経っていないって言っていたけど。」
「いい”っ!?
不思議そうな表情で首を傾げているエステルの疑問を聞いたルークは表情を引き攣らせ
「確か………アッシュが帰って来たのは二人のお墓の前で行われた成人の儀式の日で、あれから2年経ったから……22歳のはずよ。」
「そ、そうだぜ!実際の年齢は2
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