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ドリトル先生北海道に行く
第十二幕その一
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                 第十二幕  ないのなら
 先生はホテルで夜ぐっすりと寝てでした、朝起きてすぐにです。
 ホテルのシャワーを浴びて朝御飯を食べてでした、動物の皆に言いました。
「では今日はね」
「うん、ウルの為にだね」
「冬眠の為の寝床をだね」
「見付けてあげるんだね」
「いや、昨日山の中をじっくりと探したね」
 このことを言った先生でした。
「そうだね」
「うん、それでもね」
「なかったよね」
「僕達かなり探したけれど」
「それでもね」
「ウルが入られる位の穴はね」
「なかったね」
 皆は残念なお顔でそれぞれ先生に答えました、ホテルを出てシホレさんと昨日約束した待ち合わせ場所に向かいながら。
「けれどだね」
「先生はだよね」
「もうどうするか決めている」
「そうなんだね」
「解決案はね」 
 それはというのです。
「もうあるよ」
「じゃあそれは一体」
「何なのかな」
「山に行けばわかるよ」 
 ウルのいるそこにというのです。
「そしてシホレさんともお話してね」
「シホレさんともなんだ」
「お話をしてなんだ」
「それでなんだ」
「解決するんだ」
「そうだよ、ただね」
 ここで先生はです、皆を見ました。
 そしてです、こうも言ったのでした。
「皆のうち何匹かは今回はお休みかな」
「あれっ、っていうと」
「僕達はあまりなんだ」
「今回は先生を助けられない」
「そうなんだ」
「うん、そうなるね」
「と、いうと」
 老馬は先生のお言葉を聞いて首を傾げさせました、その先生を背中に乗せながら。
「どうするのかな」
「僕達のうち何匹jかはお休み」
「何をするのおかな」
 オシツオサレツも二つの頭で言います。
「一体ね」
「何なのかな」
「そこがわからないね」
 ホワイティはオシツオサレツの前の頭の上にいます。
「どうにも」
「先生ってこういう時まずは言わないこともあるね」
「そうなのよね」
 チープサイドの家族はオシツオサレツの背中にいます。
「それでここぞという時に話す」
「そうするのよね」
「そこが悪戯っぽいっていうかね」
 ポリネシアは老馬の頭にいて先生を見ています。
「楽しんでるっていうか」
「そうそう、僕達を驚かせる訳じゃないけれと」
 トートーはその先生の左肩にとまっています。
「勿体ぶってるかな」
「すぐに全部言う時もあるわよ」
ガブガブは老馬の横を歩いています。
「けれどそうした時もあるのよね」
「イギリス人的?」
 ダブダブは先生のその傾向を指摘しました。
「そうしたところは」
「そういえばイギリス人って勿体ぶる傾向あるね」
 ジップはダブダブの言葉に応えました、彼等は老馬達と一緒に歩いています。

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