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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第99話
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〜ザクセン鉄鉱山〜



「……ようやく着いたな。」

「ここは……アリサを見た時に見えた”鉱山”よ。」

「そう…………ザクセン鉄鉱山……前回の実習ぶりね。どうやら鉱山自体は普通に操業しているみたいですね?」

ゲルドの言葉に頷いた後鉱山の様子を見たアリサはアンゼリカに尋ねた。



「ああ、鉱員のみんなも普段通りに働いているよ。伝えた通り、父の雇った猟兵が警備をしているようだが。」

「猟兵ですか……」

「しかし、外はあまり警戒していないようですわね。」

アンゼリカの話を聞いたセレーネは不安そうな表情をし、シグルーンは猟兵達が鉱山の外には見当たらない事に不思議そうな表情をした。



「アイゼングラーフ号の方に警備が割かれているのかもしれません。」

「おそらくそうだろう……入って左手の貨物ホーム………そこにイリーナさんを軟禁している列車があるはずだ。ここは正々堂々と、正面突破と行こうじゃないか。」

「フフ、そうですね。」

「隠れる場所も無さそうだ……強引だけどやるしかない。」

「――――行きましょう。」

アンゼリカの言葉にラウラとリィンはそれぞれ答え、ゲルドは静かな表情で促した。その後リィン達が鉱山内に入るとそこには見張りの猟兵がいた。



「なんだ、貴様たちは?」

「教会のシスター……?ここはログナー家の領地だ。とっとと立ち去るがいい。」

シスター服を身に纏うアンゼリカを不思議そうな表情をして見た猟兵はアンゼリカに忠告した。



「――――鉄鉱山の現在の所有者はあくまで皇族・アルノール家。我が物顔で占拠するなど恐れ多いにもほどがあるでしょう。ふふ、叔父上も少々気が大きくなりすぎていますわね。」

「な、なにぃ?」

「まて、貴様らの顔は確か手配書にあった――――」

猟兵達がリィン達を怪しみ始めたその時リィン達は武器を構えた。



「なっ……!?」

「遅い―――!」

「ここは通してもらうわ!!」

そして驚いている猟兵達の隙を逃さなかったリィン達は先制攻撃で次々と攻撃して一気に片をつけた。



「ぐふっ……」

「お、おのれ……!」

リィン達との戦闘によって戦闘不能になった猟兵達は悔しそうな表情で気絶した。



「この猟兵の装備……見覚えがあるな。」

「ええ、確かノルドで遭遇した”ニーズヘッグ”でしたわよね?」

「あの時はラマール領邦軍と手を組んでリザイラ達に殲滅されたけど……」

「どうやらノルド方面に行っていない連中がうちの実家とも契約を結んでいたようだね。とにかくここは制圧完了だ。貨物駅まで一気に行くとしよう。」

リィン達が貨物駅に行こうとしたそ
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